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戦争の「負の遺産」 影響は今も6月4日 16時28分
東京・北区で見つかった不発弾を爆破する処理が4日、現場周辺を立ち入り禁止の警戒区域に指定して行われ、新幹線が3時間にわたって東京と大宮の間で運転を見合わせるなどの影響が出ました。
今回見つかったのは、アメリカ軍機を撃ち落とそうと旧日本軍が空に向けて発射した高射砲の弾とみられています。
東京都の資料によりますと、太平洋戦争末期、アメリカ軍は、昭和20年3月の東京大空襲でおよそ1700トン、都心などが焼けた5月の山の手空襲でおよそ3300トンの爆弾を投下したとみられています。
このため都内でも不発弾の処理が行われ、たびたび交通機関に影響が出ています。
最近では平成20年5月、調布市で見つかった不発弾の処理のため、京王線がおよそ2時間にわたり一部区間で運休となったほか、国道20号線が通行止めになりました。今回、北区で見つかったのは、アメリカ軍機を撃ち落とそうと旧日本軍が空に向けて発射した高射砲の弾とみられています。
JRによりますと、首都圏の鉄道で、不発弾の処理に伴いこれほど大規模な影響が出るのは今回が初めてだということです。
東京のほか、地上戦に巻き込まれた沖縄や、空襲を受けた国内各地で、終戦から70年近くたった今も不発弾の処理は続いています。ことし2月には、浜松市での不発弾処理に伴って、東海道新幹線が浜松と豊橋の間で一時運転を見合わせ、およそ1万4000人に影響が出ました。
また、去年11月には仙台空港を一時閉鎖して不発弾処理が行われ、合わせて32便が欠航となりました。
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