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「八尾にオスプレイ」強まる反発 「近くに小学校も」

 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)と松井一郎幹事長(大阪府知事)が米軍輸送機オスプレイの飛行訓練の一部を大阪で受け入れる考えを示し、波紋が広がっている。橋下氏は沖縄の基地負担を軽減したい思いから「黙っていたら何も動かないから政府にボールを投げてみる」と言うが、候補地の八尾空港の地元は反発を強め、実現にはハードルが高そうだ。

■八尾市長「受け入れられない」

 「受け入れられない」

 八尾市の田中誠太市長は3日夕、受け入れ反対を明言した。「八尾はヘリコプターや民間航空機が墜落した事故があった。過去の事件事故を踏まえ、(オスプレイは)危険性が非常に高い機体ではないかと判断している。米軍のテスト訓練で多くの犠牲が払われていると聞き、不安が残る」と懸念を表明した。

 田中氏は3日午前、大阪府の小西禎一副知事に電話で受け入れ反対の方針を伝えた。八尾市は松井氏の地元でもあるが、田中氏は府から事前説明がなかったことも問題視。「松井知事の真意を確認したい」と府に文書で申し入れたという。

 八尾市内では2008年8月、住宅や商店が並ぶ路上に軽飛行機が墜落。10年10月には同空港に隣接する陸上自衛隊八尾駐屯地にヘリコプターが墜落し、付近の公園や工場に部品の一部が散らばった。

 空港近くでは、この日もヘリコプターが次々と飛び立った。買い物帰りの主婦(42)は「空港周辺には小学校や中学校もある。できればやめてほしい」。長年地元で商店を開いている男性(73)は「絶対反対。この辺で軽飛行機が落ちたことも知っているし、恐ろしいだけだ」と語った。

 訓練ルートに含まれる和歌山県の仁坂吉伸知事は3日の会見で「受け入れもへったくれもなくて、勝手に飛んでいるじゃないですか。和歌山県でやる代わりに大阪府へいくのかな。松井知事はアメリカ軍ですかね」と疑問を呈した。

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