東京都北区のJR上中里駅近くで4日、不発弾の爆破処理作業があり、東北新幹線や京浜東北線などが午前10時半ごろから順次、区間運休した。JR東日本によると、作業は午後2時ごろまでの予定で、約9万人の足に影響するという。
処理現場から半径100メートル内の区域は、午前10時ごろから立ち入り禁止となったが、区域内に民家はなく住民の避難はなかった。爆破処理は同11時55分ごろ、陸上自衛隊員によって行われた。
区間運休した新幹線は、東北、山形、秋田、上越、長野の各線で、主に大宮発着(上下6本は全運休)となった。在来線は、京浜東北線が東十条―品川で、湘南新宿ラインが大宮―新宿で運転を見合わせた。
東京駅の東北新幹線の改札口では朝から、駅員が乗客の案内にあたった。新潟県長岡市へ出張するという横浜市の会社員男性(40)は「東京駅に来る電車内で、新幹線が大宮発着になったと知った。間に合うか」と心配していた。
不発弾は、旧日本軍の8センチ高射砲弾1発。直径約10センチ、長さ約40センチ。同区西ケ原2丁目の国の合同庁舎建設予定地で、3月4日に見つかっていた。
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朝日新聞社会部