新幹線 不発弾の処理で一部運休6月4日 12時31分
東京都内で見つかった不発弾を処理するため、東北・上越・長野の各新幹線は、午前11時から東京と大宮の間で運転を見合わせています。
JR東日本によりますと、運転再開は午後2時ごろになる見通しです。
東京駅にあるJR東日本の新幹線の改札口では、午前11時に到着した上越新幹線の列車から乗客が降りると、入り口が閉じられました。
東京・北区の建設現場では、長さおよそ40センチ、直径10センチの旧日本軍の砲弾が見つかり、現場で爆破処理するため、午前11時から、付近のJR各線を含む半径100メートルの範囲が立ち入り禁止となりました。
これに伴って、東北・秋田・山形・上越・長野の各新幹線も、東京と大宮の間で運転を見合わせていて、上下6本がすべての区間で、47本が一部の区間で運休となり、発着駅は東京ではなく大宮に変更されています。
また、新幹線と並行して走る、▽京浜東北線が東十条と品川の間、▽湘南新宿ラインが大宮と新宿の間で運転を見合わせています。
このため、東京と大宮の間は、山手線や、高崎線・宇都宮線を乗り継ぐ必要があり、東京駅では駅員が利用者を案内していました。
上越新幹線で新潟方面に向かう予定だったという30代の会社員の男性は、「運転見合わせを知らずに東京駅に来てしまったので、在来線で大宮に向かうか、このまま運転再開を待つか迷っています」と話していました。
JR東日本によりますと、運転再開は午後2時ごろになる見通しで、合わせておよそ9万人の利用者に影響が出る見込みです。
JRによりますと、首都圏で、不発弾の処理に伴いこれほど大規模な影響が出るのは、今回が初めてだということです。
大宮駅対応に追われる
一方、JR大宮駅の構内では、運転の見合わせが始まる午前11時に向けて、在来線の乗り継ぎ方法を知らせる看板が設置されたほか、周囲の駅などから動員した、通常の3倍のおよそ200人の駅員が改札やホームなどに立ち、利用客からの問い合わせに答えたり、乗り換えの案内に当たったりしていました。
法事で長野県に向かうため、東京駅から在来線を乗り継いで大宮駅に来た70代の女性は、「運転の見合わせは、切符を買うときに初めて知りました。法事の時間は変えられないので遅れるのはしかたないです」と話していました。
また、秋田県から東京に向かうため、東北新幹線から在来線に乗り換えた40代の男性は、「前日から知っていたので、時間に余裕を持って来ました。これもいい経験です」と話していました。
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