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【千葉】

選定基準は? 水源や集落からの距離で絞り込み

 Q 指定廃棄物の最終処分場は、どういう場所が選ばれるのか。

 A 国有地が検討の中心だ。環境省の有識者会議が了承した選定の手順や基準の素案では、地滑りや洪水、津波など災害の危険性▽貴重な自然環境がある▽地域特有の事情がある−などの場所を除外している。例えば、大地震で津波による浸水予測図に含まれる地域は除外する方針だ。自治体側の意見がまとまれば民有地なども検討対象になる。

 Q 地域特有の事情とは?

 A 市の文化財など市町村レベルで保全に取り組んでいる自然や、周辺住民への配慮が主に想定されている。

 Q 多くの候補地が出そうだ。その後はどう絞り込んでいくのか。

 A 地元の理解が得られるよう、水道用水などの取水口や集落からの距離などを比較していく。最終的には一カ所に決める方針だけど、具体的な過程をどこまで公開するかは議論の最中だ。評価の項目には、指定廃棄物の発生量の比較も盛り込まれている。

 Q 高濃度の放射性セシウムが含まれた焼却灰の発生量も比較するのか。

 A そうだね。既に大量に指定廃棄物を抱える地域に処分場を建設するようにも読めるため、栃木県の市町村長会議では反対意見が相次いだ。環境省は関係各県で市町村長会議を順次開いていて、出された意見を踏まえて六月の有識者会議で選定の手順や基準をさらに精査するという。

 

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