のり面を上下しながら雑草を食べるヤギ=瑞浪市上平町で
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ヤギが市役所近くで雑草をはみ、時折、鳴き声が響く。除草コストを抑えるため、瑞浪市は庁舎南側の市道のり面で三頭の飼育を始めた。十月まで試験的に進め、“食欲次第”で継続を判断する。
対象面積は三千平方メートル。三区画に分け、三頭はひと月ごとに区画を移動する。区画内ではのり面に沿って二十メートルのロープ三本が張られる。それぞれがヤギ一頭の首輪のリードとつなげられ、のり面を上り下りできるようにしてある。
これまでは除草を業者に委託したり、職員が年に二回、刈ったりしてきた。委託すると年に百万円、職員が刈っても処理費がかかる。市土木課職員が、ヤギが除草に利用できるのを知って提案した。
三頭は、緑化事業を行う横浜市の業者から借りた。費用は五十万円。担当者は「ヤギは数センチの草を残して食べてくれる。のり面が芝生のような状態になれば管理しやすくなる」と期待し、注意を呼び掛ける。
「安全のためのり面に入ったり、ヤギに食べ物を与えたりしないようにしてください」
(畑間香織)
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