岩手のニュース

北三陸ブランド 全国へ 岩手・洋野の海産物問屋が立ち上げ

地域ブランド「北三陸の海男児」で販路拡大に挑む下苧坪社長

 岩手県洋野町の海産物問屋「ひろの屋」がことし3月、被災した地元の漁師や水産加工業者らの協力を得て立ち上げた地域ブランド「北三陸の海男児」が県内外に販路を広げている。約30社が力を合わせて取りそろえている商品は、インターネットのショッピングサイトで注目され、関東地方の百貨店などから引き合いが来るようになった。

 ひろの屋は同町の下苧坪(したうつぼ)之典社長(33)が2010年5月に設立。北三陸で採れた天然ワカメを主に取り扱っていたが、震災で商品が入った冷凍倉庫が流された。
 下苧坪社長は「被災した北三陸を、地域の食材を広めることで元気にしたい」と考え、北三陸らしい商品開発に着手。地元漁師や水産加工業者、料理人ら30〜40代を中心に原料の調達から商品開発、流通まで、それぞれの立場から協力を呼び掛けた。
 ことし3月11日、シリーズ第1弾として、いかシューマイと塩蔵ワカメを通販サイトで発売。シューマイは地元産のイカとワカメの茎が入っており味や歯応えが好評で、大手ショッピングサイトのトップページに注目商品として掲載された。
 ネット販売に加え、下苧坪社長らは南東北や関東、中部など各地への営業にも奔走。販路は関東のデパート2店や愛知県のスーパー、二戸市の物産店にと拡大中だ。新たにいか塩辛も発売するほか、ラーメンの開発にも取り組むという。
 下苧坪社長は「魅力のある地域と思えれば、地元で後継者も出てくる。全国で愛される商品にしたい」と話している。連絡先は同社0194(65)2408。


2013年06月04日火曜日


Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS