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期待一身に 気仙沼・大型マグロ漁船完成

母港でお披露目された新造の第123勝栄丸

 宮城県気仙沼港を母港とする遠洋マグロはえ縄漁船「第123勝栄丸」(439トン)が新造され、同港で1日、お披露目式があった。東日本大震災後、マグロ船基地の気仙沼港で新造された大型マグロ船は2隻目となる。
 気仙沼市の勝倉漁業(勝倉宏明社長)の所有で、新潟県の造船所で建造された。色とりどりの大漁旗で飾り立てられた第123勝栄丸は午前9時、気仙沼魚市場南岸壁に接岸。餅まきをして完成を祝うとともに航海の安全と豊漁を祈願した。その後、岸壁を移動して市民らに一般公開された。
 新造船は建造費約7億円。船体をスリム化し、船底には抵抗の少ない塗料を使うなど大幅に燃費を向上させた。船の号数「123」は、震災復興への着実な歩みを願う気持ちを込めたという。
 勝倉社長は「気仙沼を再び活気のある港町にできるよう、母港への水揚げを増やすなど自分たちのできることを積み上げていきたい」と話した。
 初航海は7月3日、23人が乗り組んでインド洋へ向かい、ミナミマグロを中心に漁獲する。


2013年06月02日日曜日


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