宮城のニュース
石巻・狐崎浜のカキ直送 「かき小屋」オープン 仙台
 | 被災した漁業者が生産するカキを堪能できる「杜のかき小屋」 |
|
|
宮城県石巻市狐崎浜のカキ養殖漁業者らで設立した株式会社「狐崎水産6次化販売」が提供するカキを使った「杜のかき小屋」が31日、仙台市若林区の食品市場「杜の市場」にオープンする。従業員の半数は障害者で、東日本大震災で被災した漁業者の支援と障害者の雇用拡大を図る。 洋風のしゃれた店内は広さ約80平方メートルで、客席は60席。テーブルに鉄板が設置され、狐崎水産が直送するカキをその場で蒸して味わえる。 夏場はカキが抱卵して食用に適さないため、最も食べ応えがあるとされる抱卵前の春に水揚げしたカキを冷凍保存し、年間を通して質の高い商品を用意する。 運営主体は、農園や障害者が働くレストランを経営するアップルファーム(若林区)。被災した漁業者支援で狐崎水産の役員に就き、販売ノウハウなどを指南してきた渡部哲也社長(45)が「大消費地の仙台で直接、狐崎水産のカキを食べてもらいたい」と計画した。 従業員14人のうち7人は障害者。6月中旬には併設する牛タンレストランも営業を始める予定で、さらに多くの障害者を雇用するという。 渡部社長は農産物の生産から加工、販売までを手掛ける「6次産業化」と障害者雇用に取り組んできた。「漁業も6次産業化することで、消費者ニーズを意識して生産するようになる。漁業者も障害者も、やりがいを感じてほしい」と期待する。 オープンから3日間は狐崎水産の古内新一社長(48)らも接客する。古内社長は「カキは一年で今が最もおいしい時期で、自信を持って出せる」と意気込んでいる。 蒸しガキは45分間食べ放題で、料金は1人2500円。営業時間は午前11時〜午後7時。連絡先は杜のかき小屋022(231)8371。
2013年05月31日金曜日
|
|