【福島第1原発の現状】 地上タンクに劣化の恐れ ボルト式多く、対応急ぐ
| 福島第1原発のタンクから漏れた汚染水=2012年1月(東京電力提供) |
敷地内には21日現在で約39万トンの汚染水があり、このうち約29万トンを千個近い地上タンクで保管している。
タンクは円筒形、角形、横置きの3タイプで、いずれも鋼鉄製。最も大きい円筒形のタンクが貯蔵容量の大半を占める。横置きと角形はつなぎ目を溶接しているが、円筒形はボルトで部材をつないで組み立てる構造のため、パッキンの劣化やボルトの緩みによる漏えいが懸念されている。昨年1、2月には実際にボルトが緩んで漏水した。
東電によると、パッキンの耐用年数は5年ほどとされているが、交換するにはタンクを解体しなければならず、現実的には不可能。そのため、ボルト部分に外側から止水材を塗ってコーティングし、劣化を防ぐ方法が検討されている。
ボルトで組み立てる方法は、比較的短い工期で大容量のものを造ることができるため導入された。東電は今後、溶接タイプを中心にタンクを増やしていくとしている。
第1原発では、汚染水の保管場所として、計約5万8千トンの容量を持つ地下貯水槽もあったが、4月に汚染水漏れが発覚したため、使用を中止。一方で、地下貯水槽から地上タンクに汚染水を移送することで敷地境界の放射線量が大幅に上がる可能性があるなど、新たな問題も出ている。
(共同通信)
2013/05/27 14:28