【シリーズ復興】「最大の課題」原発汚染水のいま
最終更新日:2013年6月4日
東京電力福島第1原発で、汚染水が増え続け、廃炉作業の大きな「壁」になっています。国際原子力機関(IAEA)も「最大の課題」と指摘する事態です。原子炉建屋に流れ込む前の地下水の海への放出も迫っています。どのような現状で、何が問題なのでしょうか。
いまどうなっているの?図や写真で見てみよう
[出典]福島原発 汚染水地上移送 年間被曝線量8倍に 東電試算 - 産経新聞(5月8日)
- [写真と図解]福島第一原発の全景 - 朝日新聞デジタル(5月8日)
- 高濃度の放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)を含んだ水です。事故から2年が経過しましたが、今も福島第1原発の溶けた核燃料は膨大な熱を出し続けています。溶けた燃料を冷やそうと水を原子炉建屋(げんしろたてや)内にある炉心に注入していますが、結果的に水は放射性物質を含んでしまいます。おまけに、建屋が壊れているので1日400トンの地下水が流れ込み、汚染水と混ざってさらに増えています。
質問なるほドリ:福島第1原発・汚染水漏れ 蒸発で削減できるの? - 毎日新聞(4月29日)
汚染水漏れ、その原因は
- 地下貯水槽からの放射性汚染水漏れトラブル。専門家は、汚染水に含まれる高濃度塩分が、貯水槽の遮水シートの機能低下につながったと指摘する。
クローズアップ2013:福島第1、汚染水漏れ 場当たり仮設の弊害 - 毎日新聞(4月7日)
- 汚染水対策が重要なのは、廃炉作業の鍵を握っているからだ。溶融燃料の状態を把握するには、原子炉建屋内にたまる汚染水を取り除かなければならない。また、建屋の外で水漏れがあれば周辺の放射線量も上がって作業を妨げる。最悪の場合、海に漏れてしまいかねない。
<福島第1原発>汚染水漏れ 仮設対応、もう限界 現状に迫る - 毎日新聞(4月29日)
- ファン・カルロス・レンティッホ団長(IAEA核燃料サイクル・廃棄物技術部長)は、汚染水の量を減らすためには、原子炉建屋などへの流入ルートをふさぐことが唯一の方法との認識を示した。しかし、現場の放射線量が高く、実現には時間がかかるとして対応の難しさを強調。
汚染水「最大の課題」 IAEA原発廃炉検証 - 福島民報(4月23日)
汚染水を地下から地上タンクへ。施設が肥大化
- タンク増設で森林伐採 行き詰まる汚染水対策 - 敷地内の図も。47NEWS(4月15日)
- 福島第1原発 遠い廃炉 貯水タンク群、拡張の一途 - 河北新報(4月30日)
地下水を海に放出する方針
福島第1原発汚染水問題 東電、5月にも海への放水開始へ - FNNニュース(5月7日)
- 地下水は、放射性物質に汚染される前の水。
地下水が建屋に流れ込む前に、周辺に井戸を12本掘り、水をくみ上げる計画を策定。1日約100トンの地下水の流入が防げるという。
地下水 来週にも海放出 福島第1、建屋流入対策 - 産経新聞(5月8日)
- 貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染 東電対策またピンチ - 東京新聞(4月20日)