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【プロ野球】嶋が延長11回サヨナラ打 ナゴヤの借りを仙台で返した2013年6月4日 紙面から
◇楽天2−1中日9回にクリーンアップの3連打で追いついた中日だが、延長11回、6番手・武藤が捕まりサヨナラ負け。楽天は1回にジョーンズの適時二塁打で先制。11回は1死満塁から嶋の中前打で勝負を決めた。中日は同点とした9回、さらに無死満塁としながらあと一本が出ず、3連敗となった。 ◇ 歓喜のウオーターシャワー。その中心で、若きチームリーダーが水浸しになっていた。 楽天が今季初のサヨナラ勝ち。延長11回。主役は嶋だ。1死満塁で強烈な打球を中前にはじき返し、先月は連敗を喫した中日に連勝。ナゴヤの借りを仙台で返した。 打席に向かう嶋を星野監督が呼び止める。首筋をさすりながら、数秒のメッセージ。「よく覚えてない」というヒーローに、指揮官は笑う。「ナイショ。まあ、お願いだから打って、と言ったんだ。フッフッフッ」 真偽は不明だが、10年5月29日の広島戦(Kスタ宮城)以来となるサヨナラ打の嶋は「監督の言葉で腹を決めることができた。言葉に表せないぐらい、サイコーです!」と声を弾ませた。 ただ、喜びの裏には心残りもある。先発の田中が快投し、前夜に続いて「スミ1」で9回に入った。しかし、3連打で同点とされ、エースには白星が付かなかった。星野監督も「バッテリーがもう少し考えないと。もったいない」と嘆いた。 嶋も痛いほどに自覚している。お立ち台ではファンに向け、「本当は1−0で勝って、皆さんは8時半ぐらいにはおいしいお酒を飲めていたところ。1時間も遅くなってしまいました。気を付けて帰って、また仕事を頑張ってください」と頭を下げた。 それでも、最後は最高の形で決着。今季最多の貯金7で交流戦の首位も守った。「まったく、そんなことは考えてない。まだ早いわ」と指揮官。チームが一丸となり、無心で初タイトルに突っ走っていく。 (井上学) PR情報
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