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【プロ野球】

巨人 首位返り咲き 杉内、交流戦単独トップ23勝

2013年6月4日 紙面から

西武−巨人 マウンドで笑顔を見せる巨人の杉内=西武ドームで(武藤健一撮影)

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◇巨人7−3西武

 巨人が連敗を5で止めた。1回に阿部の犠飛で先制。2−3の4回は寺内、中井の連続適時打で逆転し、5回は村田の8号2ランで加点した。杉内は6イニング3失点で4勝目。西武は菊池が4イニング4失点。連勝は5で止まった。

     ◇

 耐えた。踏ん張りきった。巨人を久々の勝利へ導いたのは杉内の粘投だった。不安定な制球にもかかわらず、6イニングを5安打3失点。今季4勝目は、交流戦で単独トップに立つ通算23勝目でもある。首位を虎から一夜で奪い返した。

 「勝ちがついて良かった」と安堵(あんど)の表情の杉内。交流戦通算23勝目には「それはいいです」と言葉少な。チームの連敗が5で止まったことが何よりうれしい。「勝てて良かった」。久々となる白星の味をしみじみとかみしめた。

 意を決してのマウンドだった。悪夢のようだった大型連敗。始まりは杉内だった。5月28日のソフトバンク戦(東京ドーム)で7イニング5失点。ここから巨人は長い黒星のトンネルに入った。左腕は責任を痛感していた。

 「僕から始まった連敗なんで。気にしていました」。しかも、5月17日の西武戦(東京ドーム)から先発陣に白星がついていなかった。試合前に自分が事態を好転させると誓っていた。走者を背負っても、サインを見間違える自らのミスで失点(記録は捕逸)を招いても、気持ちだけは切らなかった。

 「よく投げたと思います」と原監督も左腕に称賛を惜しまない。負の連鎖は杉内が断ち切った。あとは上昇するだけだ。「この勝ちを次につなげていきたい」と語る指揮官。この思いはチーム全体に共通する思いに違いない。 (川越亮太)

 

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