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大学では教えられない歴史講義

2010年10月29日(金曜日)

近代日本政治思想史を四分割する(7)―河合栄治郎

カテゴリー: - kurayama @ 14時33分00秒

先日の「桜」出演が、Youtubeにアップされたようです。
http://www.youtube.com/watch?v=TWX4wJgFEoo

 よろしければ御覧ください。

 さて、河合栄治郎。第三の立場です。
 日本を愛するがゆえに、時の政府にも時流とも言論で戦った、吉野作造の正統後継者です。
 蝋山政道とか丸山真男とか法学部で政治をやっていた方々よりはよほど。
 立花隆さんは、「河合を追放して帝国大学が滅んで今の東大のようになった」みたいなことを書かれていましたね。私も修士課程くらいの時はそう考えていたのですけど、「むしろ吉野とか美濃部とか河合の方が例外で、そもそも東大というか日本の大学がハナからダメなのでは?」という結論に達しました。

 当時の論壇の主流の共産主義、暴走する官僚達、つまり左右の全体主義の両方を敵に孤軍奮闘していた訳です。ついでに河合の宿敵の土方成美の「統制経済論」とか今のデフレ容認論と瓜二つ。。。

 あと、戦後の民社党は河合の弟子達が主導したのですけど、民社党が自民党を飛び越えて、一番の右派政党だったって知らないと、戦後史もよくわからなくなります。

 吉野や河合は政府を批判したという意味では左派ですが、日本を愛していたという意味で右派です。

『総図解 よくわかる日本の近現代史』

(新人物往来社、税込1470円)

静かに売れ続けています。

 日本に残された猶予はあと三年。
 いよいよ、白川方明は討伐されるべきである!
 その先に羽毛田信吾の討伐がある!
 とにもかくにも拉致問題は解決されなければならない。


2010年10月28日(木曜日)

「A」と書いて、エースと読む

カテゴリー: - kurayama @ 23時58分30秒

 今日は良いことがありました。「頑張って生きてきて良かったよー」級の。

 どういうことか、報告できるようであればします。

 ということで、あまりにも機嫌が良いので、超難問。

 

 以下の言葉が単なる綺麗事でないことを説明せよ。

 やさしさを失わないでくれ。

 弱いものをいたわり、互いに助け合い、

 どこの国の人たちとも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。

 たとえその気持ちが、何百回裏切られようとも。

 

 元ネタ、ネットで調べればすぐわかりますでしょうが、まず作り手の意図をお知りになりたい方は、私が文芸評論家としては本居宣長と小林秀雄とともに尊敬する切通理作先生の

『怪獣使いと少年』

をお読みください。

 

 


2010年10月27日(水曜日)

「桜」出てきました&改めて「政治を近くする会」の趣旨

カテゴリー: - kurayama @ 23時59分00秒

 今日はかなりの強行軍でしたが、収録を無事に終えて来ました。
 お題は「吉田松陰に学ぶ平成の国防論」です。

 国士舘大学世田谷校舎の隣が松陰神社ですので何かとゆかりは深いのですが、良くも悪くも今の国士舘は普通の大学ですので、学生も普通の日本人と同じように松陰先生がどんな人かよく知りません。

 松陰先生の生き様で平成日本で最も重要なのは、「正しいことを知り、伝えることは、戦をすることと同じだ」ということでしょう。命には賭け時、賭け場所がある!それまでは勉強し、大事にしろ!そして勉強することは戦をするのと同じことだ。実際にその通りでした。
 自分の領土がむしり取られているのに他人事の清朝。
 対岸の火事だと思わなかった幕末日本。

 まさに亡国前夜の清国は今の日本ではないのか。。。

 今まで政治などに関心がなかった普通の人こそが、
「日本は大丈夫なのですか」
「一体、世の中で何が起きているのですか」
と聞いてきます。
 チャンネル桜の視聴者にも、そういう方が増えているようです。

 ただ、
「政治って手の届かないものでは?」
「社会を動かすなんてどうやってやるの?」
という疑問も持つのも当然です。

 そこで、

政治を近くする会

をはじめたのです。

 政治家の方々こそ「なぜ誰も何も言ってこないのだろう」と思っています。
 この会の派生として、
「北朝鮮に拉致された生島孝子さんを奪還する学生の会」が結成されました。
 あっというまに北は青森から西は関西まで、40名の学生が集まりました。

 日本を本気で救いたいと思っている方で当日東京におられる方は、
11月3日(祝)13時30分
池袋駅東口アットビジネスセンター別館405号室
にお越しください。
 参加費はこの種のセミナーとしては超格安の2000円です。学生は1000円です。

第二の維新回天まで、あと三年!


2010年10月26日(火曜日)

明日、「桜」に出ます

カテゴリー: - kurayama @ 23時51分33秒

 またもや急遽、「チャンネル桜」に出演が決まりました。
 今回は吉田松陰!
 「吉田松陰に学ぶ国防論(仮題)」です。
 
 皆様、『歴史読本』11月号はお読みになっていただけましたでしょうか。
 特集が「世界の中の江戸JAPAN」でして、私も「アヘン戦争と吉田松陰」を寄稿しました。
 というか、今回の特集は元々、『総図解よくわかる 日本の近現代史』の第一章として企画したものでして。

 まさに現在と同じような内憂外患の中で、吉田松陰は何を考え、どう行動したのか。
 建国以来の未曾有の危機に、特権階級たちは何の役にもたちませんでした。
 名もなき若者達が立ち上がり、命懸けで困難に立ち向かったから、日本だけが白人の侵略から生き残れました。

 吉田松陰曰く、「正しいことを知ることは、戦をすることと同じだ!」と。
 

「アヘン戦争」という名称が、客観中立な用語ではない。
「英国対清国」という図式が成立しない。
清は「中国」ではない。

 以上の三つがわからないと、幕末の日本人より賢くないと言うことになります。
 
 知ったら、一人でも多くの人にお伝えください。
 そして11月3日13時30分、池袋駅東口前 アットビジネスセンター別館4階405研修会議室「政治を近くする会」に集まってください!


2010年10月25日(月曜日)

近代日本政治思想史を四分割する(6)―吉野作造

カテゴリー: - kurayama @ 23時57分46秒

 何をどこから書けば良いのかわかりません。
 書くことが多すぎて。笑

 とりあえず四分割だと、日露戦争までは第四、日露戦争で勝ってからは第三の立場です。
 これを「転向」だのなんだのという方が多いのですが、日露戦争に勝たねばデモクラシーも何もないのは当時の大多数の人間、それこそ幸徳秋水とか超少数派以外の合意事項であって、そんな連中を過大にとりあげる教科書の方がおかしいのであって、吉野は極々普通の人だということです。ここまでは国民国家として生き残らねば話にならん、が最大の課題ですから。

 日露戦後は、世界に冠たる大日本帝国になって、台湾・朝鮮・南洋委任統治領と、どんどん別文化を持つ他民族も抱合するようになったので、やりかたを考えましょう、というのが吉野の立場です。
 第二の立場の人は勝手に吉野を自分達の守護神に祭り上げて、
 第一の立場の人は吉野を攻撃する、というのが思想的流れです。
 第四の立場の人はよくわからず、第一(か第二)と見立てて攻撃しているようですけど、
吉野は第三の立場のチャンピオンです。
 右か左かの二分論だと見えないのですが。

 紙数に余裕があれば、芥川龍之介・石井菊次郎・同時代の憲法学者たち(美濃部達吉・佐々木惣一・清水澄)と並べて論じたかったのですけど。
 大正デモクラシー(リベラリズム)、それくらいはしないと何が何だかわからないのです。


2010年10月24日(日曜日)

近代日本政治思想史を四分割する(5)―幸徳秋水

カテゴリー: - kurayama @ 21時32分10秒

 明らかに、日本が嫌いで日本政府も嫌いな人です。
 史上初めて、皇室を滅ぼそうと本気で考え、実行しようとした人間です。
 この人の「反戦論」なんて平和主義どころか、単に日本を滅ぼしたいだけの宣伝文句にすぎない、実は凶暴な暴力主義者、とか書くと、今の教科書ぅて何だったのだろう、、、という話になりますが、でも本当のことなので。
 思想家コラムとして取り上げたのですけど、まともに語るべき思想がないのですね、この人。

 ただ、へ-ゲル左派〜アナーキズム〜コミュニズムの、おドイツ中心の欧州思想史の背景に詳しい方なら、楽しめる内容になっていると思います。

『総図解 よくわかる日本の近現代史』

(新人物往来社、税込1470円)

好評発売中です。


特定失踪者を知っていますか?

カテゴリー: - kurayama @ 21時23分09秒

 予告もせずに潜ってしまった格好になりました。
 その間にこんなことがありましたので記録しておきます。
 「奪還の会」の若者達の活動です。

金子洋一先生に顧問になって貰いました!
http://ameblo.jp/ikushimadakkan/entry-10684310764.html

 必ずや、「あの時が歴史の転機だった」と言われる日が来るでしょう。
 いや、来る!
 来させる!

 表題の中身は、奪回の会のブログで、解説してくれるでしょう。


2010年10月20日(水曜日)

普通ではないジャンケン

カテゴリー: - kurayama @ 11時01分02秒

 某隣国の権力闘争を眺めながら、太古の昔に滅んだ国の三権分立(?)を思い出した。

チェッカー<パルタイ<赤軍<チェッカー

 チェッカー=秘密警察、パルタイ=共産党、のことです。

 普通のジャンケンと逆に、「チョキ<パー<グー<チョキ」の力関係になっている。

 幼稚園や小学校で流行ったら恐いなあ。

 パルタイ♪パルタイ♪赤軍♪ 赤軍♪赤軍♪チェッカー♪

 ちなみに「チェッカーズって、ソ連の秘密警察のことです」と冗談を言ったら本気にされたことがあった。

 


2010年10月18日(月曜日)

近代日本政治思想史を四分割する(4)―夏目漱石

カテゴリー: - kurayama @ 21時17分35秒

 何だか、お隣の中華帝国で反日暴動がお盛んだそうで。
 だから言わんこっちゃない。
 もう十五年位前ですが、
「あんな、いきなり秘密警察だか憲兵だかわからん連中が寄ってきていきなり拘束するような国になんか旅行などしたくない。そんなに十億人の市場が欲しいならインドに行けば?」などと発言すると、ビジネスマンの方々には怪訝な顔をされたものです。
 ここまで日本と日本人をコケにされて大陸に幻想を持てたら病気ですわな。
 明治以来、なぜ極端から極端にブレるのでしょうか。。。昔は過度の尊大、今は過度の卑屈。

 明治期の大陸雄飛の時代、敗戦国民の支那人を侮蔑する風潮が強まっていく時代に
「さすがにそれは調子に乗りすぎで、やりすぎじゃないの?」
「彼らだって漢文とか、色々と文化的な遺産も残している立派なところもあるじゃない」
「何でもかんでも欧米ではって言えばよいものではないでしょう」
と弱者の味方に立っていたのが夏目漱石です。
 後に「日本はアジア太平洋最強の国になったのだから、追いつけ追い越せではなく、穏健な対外態度、特に文化的振る舞いをして尊敬される方が経済的だし国益にかなう」と主張したのが、吉野作造です。
 この二人、日本も日本政府も嫌いな人たちに、どう考えても誤読を通り越して単なる曲解としか思えない訳のわからん持ち上げ方されていますが、彼らの主張がなされた時代背景を無視して結論だけとりあげるのはあまりにも歴史上の人物に失礼でしょう。

 さて、思想家コラムの第三番目に夏目漱石。
 政治から超然とした人を一人は入れたいと思っていたのも理由ですが、「七博士」とか凡百の同時代の政治思想家よりも、日本の同時代を代表する人物として、私としては奇をてらわずに真正面から取り組んでみたつもりです。
「ここで漱石を取り上げるセンスそのものがすごい」
「言われてみればなるほどだけど、まったく想像もしなかった」
「お前に文学の素養があるとは思わなかった」
など色々とお褒めの言葉をいただいております。感謝。

 特に、「日本近代化の矛盾」を体現する存在として、最も早く日本の没落が見(看、視、そして観)えてしまい、誰も気付かないうちから「日本を守るのは文化だ!」と孤独に悩んでいた方としてとりあげました。これ、吉野作造の問題意識でもあり、弟子の芥川龍之介にも受け継がれているのですね。機会があれば、「芥川龍之介の“不安”とは?」などもしたいのですが、それにはまだまだ修行も必要そうです。
 あとこの議題の関連で、会田雄次さんの『アーロン収容所』などを読んでいただけると、「センス・オブ・セルフ」についてよくわかると思います。

 文学者をこの範疇に入れるのは気が引けるのですが、一応しておきますと、他己認識は第四の立場で、自己認識は第三だったのではないかと思います。第二の人達を批判するあまり、第一の立場ととられかねない言説をしているようですけど、漱石が現実の薄っぺらな日本人(特に官僚だが、官僚に限らない)を嫌いつつも日本そのものを嫌っていたとは、どうしても読み取れないので。

 以上、表面的なことだけしか述べていませんが、語りだすと止まらないのでこれくらいに。
 とりあえず本文をご一読くだされば幸いです。

 このコラム「夏目漱石」については自分でも相当気に入っております。
 書いた時間は、もう一気に小一時間だったのですが、渾身の一作です。
 どれか一つだけ自分の作品を選べと言われたら、これです。

 ということで、これはもう、立ち読みでも良いから読んで欲しい、

『総図解 よくわかる日本の近現代史』

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好評発売中です。と言いつつ、売り切れごめんなさい。大きな書店でなければ、ネットか新人物往来社に直接注文してください。


2010年10月17日(日曜日)

近代日本政治思想史を四分割する(3)―福沢諭吉

カテゴリー: - kurayama @ 18時30分19秒

 福沢は、第三の立場です。日本が好きで、日本政府が嫌いな、典型的な人ですね。
 明治十四年の政変で、弟子たちが一掃されたわけですから、気持ちはわかります。
 福沢の何が偉いって、時の政府を恨んでも日本そのものは嫌わないというところですね。
 日本国と日本政府は違います。ましてや政府の一部の権力者が日本国そのものなはずがありません。

 単に学術的に高度かどうかだと加藤弘之なんかになるのでしょうけど、時代に対する影響力を重視してとりあげました。

 ところで、福沢諭吉の思想を一言でまとめるとどうなるでしょう?それは、

秀吉は偉い!

です。
 私、信長を過大評価する人ってその人の歴史リテラシーを信じないのですが、とりあえず徳富蘇峰の項とも合わせ読んでください。蘇峰への嫌味に読めるはずです。

 吉田松陰が修行時代に尊敬する人物として、神功皇后・北条時宗・豊臣秀吉をあげているのですけど、幕末明治の日本人にとって慢性的朝鮮半島危機な訳ですから当然とも言えるでしょう。その割りに、今は「秀吉を褒めると朝鮮人に怒られる!」とか叫ぶ人々がどれほど多いか。

 あと、福沢の代名詞として「一身独立して、一国独立す」というのがあるのですけど、これは「御国のために金儲けせよ」ということです。慶應義塾の建学の理念です。明治の「立身出世」の精神とはそういうことです。

 もう一つ、朝鮮半島に関しては、なぜ福沢が脱亜入欧論に走ったかです。
(最近は否定説もありますが、立証不十分として通説に従いました)
 明治初期から韓国併合までの記述を読んでいただければわかるとおり、
 当時の朝鮮の愛国者はみんな親日で、ことごとく悲惨な末路をたどっているのですね。
 どれくらい悲惨かというと、「凌遅刑」を調べてください。日本人の想像を超えています。
 福沢は、金玉均ら朝鮮の愛国者を三田の私邸に命懸けでかくまったりした人ですから、それだけに絶望が深かったのですね。

 今でも健全な企業人は、愛国者かつ政府への健全な批判者だと思うのですが。
 何だか正しい慶應建学精神講座みたいになりましたが、こういうこと言っている人、意外にいなかったような。

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2010年10月16日(土曜日)

近代日本政治思想史を四分割する(2)―緒方洪庵

カテゴリー: - kurayama @ 21時27分20秒

 緒方洪庵は、第四の立場です。
 日本を好きで、政府を批判しないで生きられた日本最後の知識人でしょうか。
 そもそも時の政府を批判するというのが、民主政治以前には許されないのですから、第四の立場になるしかないでしょう。
 封建時代ですと、「国家全体よりも政府権力が好き」という方々が売国奴になります。それは日本でこそ少ないだけで、異朝の歴史に多くあります。日本はその意味で驚異の国です。ということは今の日本は凡百の国々と同じに転がり落ちたということでしょうか。

 さて、幕末の知識人を概説書で一人選ぶとしたら、普通は吉田松陰でしょうね。他にも、頼三樹三郎とか栗山潜鋒とか、幕末ではない人を持ってくるというやり方もなくはないのですが、奇をてらいたくないので、緒方洪庵を選びました。
 もちろん、「江戸の知識人」との関連もありますが、幕末動乱という未曾有の危機を乗り切った維新の原動力として、日本史最高水準の教育者を描きたかった、というのが最大の動機です。コラム「江戸の知識人」では小野先生が、藩校を丁寧に解説してくれています。
 特に、適塾はその中身において、日本最後にして最高のUniversityだった、ということが一番伝えたかったことです。
 ではその後の大学は?専門学校です。と、第三章の「夏目漱石」の項で言い切ってますが、特に専門学校を貶めるつもりはありません。
 大学が上で、専門学校が下、という発想自体が戦後教育の病気ですから。
 戦前は大学と専門学校は別物として住み分けていました。その点、健全です。
 ただ問題は、専門学校はきちんと専門学校なのに、大学の方が大学ではなく専門学校の真似事をしていたから問題だ、ということです。

 素人さんはハーバード「政経塾」を崇め奉るのでしょうが、玄人の世界ではコラム「緒方洪庵」で定義した意味でのUniversityの最高峰はオックスブリッジとパリ大学と考えられています。
 政治家を多数輩出した松下村塾がハーバードだとしたら、「技術者にして文化人」を多数輩出した適塾は日本のオックスブリッジ、との対比もしました。
 コラムで緒方の弟子をつらつら並べましたが、筆頭は大村益次郎でなければならないでしょう。筆頭に福沢諭吉とか持ってくるのは、ミーちゃんハーちゃんがやることなので不可。で、最後は手塚治虫のおじいさんで締めるというこのセンス。笑。

 さて、洪庵先生自身は幕府に招かれるくらいだから、決して反政府的な人物ではないです。
 しかし、幕末には、幕府官僚の失政は明らかになります。彼らはそれでも「お上のやることに口を出すな」「優秀な官僚を信じろ」などと言いだすのですが、本を読んでモノを考えていた知識人は「ハイそうですか」などとは従わなかったのですね。何せ、洪庵先生の最優秀弟子の大村益次郎が幕府を倒すのですから。第二次長州征伐から戊辰戦争まで、大村が指揮した戦いで、幕府軍は全敗です。

 自分の頭でモノを考えた人たちの強さです。
 
史実としての緒方洪庵は第四の立場「日本を好きで政府を批判しない」だったのですが、もう少し長生きして当事者性が強くなれば、第三の立場「日本を好きで政府を批判する」になったでしょうね。

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2010年10月15日(金曜日)

近代日本政治思想史を四分割する(1)―基本法則

カテゴリー: - kurayama @ 20時17分06秒

 日本人に一番必要なのは、思想です。日本人は、「本当のことは一体何のか」を知りたがっています。しかし、「右か左か」とか二分論で説明しようとするとよくわからなくなります。

 そこで、簡単かつ正確に説明できる四潮流を発見しました。(発明ではない。ここ重要。)

その一、日本国が嫌いで日本政府も嫌いな人たち
 筋金入りの人権教とか、本物の共産主義者とか、オウム真理教とかはこれになります。
 しかし、実はこの人たち少数派なのですね。
 昔から、左系の人たちの主張を知るために彼らの文献を読んでいても、とても保守系の人たちが言うように、わが世の春を支配しているとは思えないほど被害者意識が強いのですね。
 それは、左の人たちも一枚岩ではないからだということを発見しました。

その二、日本国は嫌いだが、日本政府が大好きな人たち
 戦後日本では最大多数派です。
 東大憲法学そのものです。日本政府というか、権威や権力が大好きというべきか。
 国家観なきノンポリ官僚とかは、ほっておくとこうなります。そして最も有害な存在になります。あげくには、自分の保身と自分の所属する共同体の組織益を国益そのものとか本気で思い込み始めます。なお、その一とその四の人たちをいいように使います。
 
その三、日本国は好きだが、日本政府は嫌いな人たち
 日露戦争以後、常に最少数派です。真人間だからです。
 政府が嫌いというよりは、権力への監視を怠らない、というべきか。
 今求められるのは、ここに属する人たちの結集ですね。
 ちなみに二大政党制というのは、この中での左右で争うことです。

その四、日本国が好きで、日本政府も好きな人たち
 いわゆる自称保守。というか、今の日本でこんな立場の人たちに「保守」を名乗って欲しくないので、いっしょにされたくない私は「保守」を名乗りません。
 この人たちにかかれば、その一の「極左」も、その二の「左翼」も、その三の「中道」も、まとめて「左」で括られてしまいます。
 そして、日本国を愛するあまり、政府のやった失敗を、木っ端役人の犯罪まで含めて正当化しなければならないという思い込みに走ります。
 例えば、「大東亜戦争で死んだ人は犬死だ」などと聞くと、前後の文脈とか全部無視して烈火のごとく怒り狂います。
 もちろん、特攻隊などで愛する人を守るために死んだ人は尊いですよ。安全地帯にいる人間が批評すべきではないですよ。しかし、それを命令した政府や官僚(もちろん含・軍人)まで正当化しろと?
 日本を保守したければ、政府の愚劣な役人は許すべきではないのでは?

 最近、ただでさえ執筆に集中したいのに妙に小さな用事が入りまくって、砦であんまり長いのが書けそうもないので、
気軽に書けるネタとして、「近代日本政治思想史を四分割する」をやります。
 素材はもちろん、

『総図解 よくわかる日本の近現代史』

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 思想家コラム、これでもかと筆者の好き嫌いがはっきりしていると大評判です。


最も効果的な軍資金の調達法

カテゴリー: - kurayama @ 19時37分58秒

 アメリカ生まれの「シヴィライゼーション」という名作ゲームがあります。「廃人になるほどおもしろいゲーム」などと言われたものです。私が院生時代にはまったのが、プレステ版のシリーズ1。かなり無茶ができる設定だったので、

ガレー船チャリオットを乗せて、

紀元前1600年位には全世界統一!

とかやる毎日。。。

 その時のやり口が簡単。

一、探検する。

二、敵を見つける=無理やり隣国になる。

三、脅迫して金を巻き上げる。

四、その金で軍備を拡張する。

五、戦争をする。

六、侘びを入れてくるので、再び金を巻き上げる。

七、相手が滅亡するまで三〜六を繰り返す。

合言葉は

我国の軍資金は、君たちの貢物!

 当時からやっていて空しかった。。。
 なぜだろう。。。

 さて、デフレ派の拠点であるアジア開発銀行の意味不明なお金の流れを追及している
古森義久さんが以下の記事。

中国に貢ぎ続ける日本
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101013/amr1010130419002-n1.htm

 要するに、米国の有名誌の『フォーリン・ポリシー』で、
「なぜ尖閣でもめている日本が今も3億ドルも援助しているのか」という記事です。

 外交の定跡を知らないって、恐いなあ。

 うーん。本編が5行くらいで、まったく関係のない話が倍くらいになってしまった。あくまでまったく関係はありませんよ。誰ですか?今の日本はカツアゲされている国家だとか言っているのは?


2010年10月13日(水曜日)

テディーの話

カテゴリー: - kurayama @ 17時38分12秒

 右手に棍棒を、左手にドルを持っているテディーベアが夢に出てきました。

 何の前兆でしょうか。。。

 セオドア(テディー)・ローズベルトが森でであった小熊を殺さなかった逸話からテディーベアができたとか。

 テディーというアメリカ大統領も評価が悩ましいですね。「棍棒外交」と称されて露骨に侵略された中米諸国やフィリピンにとっては迷惑この上ない存在なのは間違いないでしょう。

 アメリカ国民にとっては、それが世界の大国へとのし上げる基盤となったので、英雄には違いないのでしょうが。

 日本にとっては、日露戦争の講和仲介をしてくれた大統領として恩人です。テディーはこの功績でノーベル平和賞をとりました。喧嘩の仲裁は、喧嘩に勝つよりも難しいのです。

 その後、台頭する日本を警戒するのですが、正気の彼は「日本陸海軍に勝つには英国海軍とドイツ陸軍を同時に揃えなければならない(アメリカには無理だ)」と、協調路線を選びます。1908年の高平・ルート協定のことです。

 同時期、「大艦隊世界一周」とかいう行事をやって、日本では「白船」として歓待されました。歓迎しながら日本海軍は、大演習をやっているのですが、友好とはそういうものです。

 ちなみに10月27日は、テディーベアの日です。って、その日に書けばよかったか。とはいうものの執筆多忙に加え、ネタの大渋滞。。。 


2010年10月12日(火曜日)

ベリア、恐ろしい人間

カテゴリー: - kurayama @ 23時36分47秒

 ラブレンチイ・ベリア、スターリンの片腕と称された男です。
 彼の名言を急に思い出してしまいました。

 人を殺すのは単なる技術だが、

 自殺させるのは芸術だ。

 本当に急に思い出しました。
 くれぐれも他意はありません。


2010年10月11日(月曜日)

中共と日銀は、日台共通の敵だ!

カテゴリー: - kurayama @ 22時22分05秒

 今月の『VOICE』、竹田恒泰先生と北野武監督の対談が載っているので購入。
 北野監督が、戦後民主主義を昔から痛烈に批判しているって、意外と知られていないのかなあ。

 さて、いわゆる保守の人から
「保守はどうあるべきか」
「経済を語るのは拝金主義だ」
「保守が経済とかゼニカネのことを語ってはいけない」
「経済を語るのは新自由主義的だから語った時点でリベラルの術中に落ちてしまう」
とか、ドンドン話がずれる主張を聞くのですが、今月の『VOICE』では、日本の保守派でこの人を崇敬していない人はいないので?のような方がさらりと厳しいことを言っていますよ。

 いったん話を変えて、リフレ派の拠点と思われた『VOICE』にも、アンチ・リフレ的言説が。。。若田部先生や飯田先生が相変わらず良いことを言っているのはともかく、藻谷浩介『デフレの正体』の著者インタビュー。
 この本の要点は「少子化がデフレ不況の原因」ということです。
 で、私が目次以外で唯一立ち読みしたところが、「なぜお札を刷ってはいけないのか」です。
 この点は極めて簡単に、「そんな単純な話ではない」の一言で片付けられています。
 そ、そうなのか?
 ここで疑問。日本のデフレ不況の原因が少子化による生産人口の減少なら、もっと少子化が進んでいる韓国はどうなのだろう。この点に関しては言及なし、だったかな。

 まあ、こっちが二周遅れになったので参考にならないアメリカなんかは、これでもかとお札を刷っていますが、なかなか厳しいようですね。詳しくは『産経新聞』の「日曜経済講座」での田村秀男さんの解説を参考に。
 しかし、最近は岩崎慶一氏がなぜか時々書いているが、社の方針はどっちなのだろう。
 デフレ不況下での財政規律路線、ましてや増税なぞ、国家破綻への道なのですが。

 で、話を戻して、誰が言っているかというと、

李登輝さん!

 対談者の野口健さんの「もし日本の総理ならやることは?」という質問への答として、
一、憲法改正、
二、その前提としてアメリカの説得、

三、日本銀行を内閣府の一組織にする!

だそうです。
 197頁から原文を引き出すと、
  また、いま日本銀行は有効に機能していません。私は日本銀行を内閣府の一組織に
  して、国の経済政策に配慮するかたちで仕事を行なったほうがいいのではないかと
  考えています。

 そらあ、日銀のやっていることは北京への利敵行為ですから、元台湾総統としては
今の日銀は敵でしょう。この砦の9月21日の記事も参照してください。
 とうとう、北京が自白してくれている中で、自他共に認める親日派の李登輝さんは、
「日銀を正気にさせろ!」と言っている訳です。
 
 さあ、皆さん、ご一緒に!

 日本の自殺者三万人!


 日銀総裁・白川さん!

 台湾を愛する日本の保守派ならば、リフレに賛成し今国会での日銀法改正を目指しましょう!

  日銀法改正に反対し、白河法王と日銀貴族の特権を擁護する輩は、北京の回し者です!

 今こそ叫びましょう!

 中国共産党と、日本銀行は、

日台両国共通の敵だ!


平安「教」エイリアン

カテゴリー: - kurayama @ 21時42分39秒

 キリスト教の三大宗派は旧教(カトリック)・新教(プロテスタント)・正教(オーソドックス)です。

 正教、日本ではマイナーだなあ。ちなみに日本最初の正教徒は坂本龍馬の親戚の澤辺琢磨。龍馬伝にも少しだけ出てきましたね。授洗したのは、ニコライ堂のニコライさん。

 以下の呼び方、その宗教の教義を現していると思うのですが如何。

  カトリック=普遍教
プロテスタント=抵抗教

ついでと言っては悪いのですが。
 イスラム教=平安教

ちなみに表題。

十字軍

 などと書いて、元ネタの「平安京エイリアン」のことを誰も知らなければ悲しい。。。


2010年10月9日(土曜日)

備忘録代わりに

カテゴリー: - kurayama @ 02時09分13秒

 執筆多忙なので備忘録代わりに注目のニュースを。

 日本人のノーベル賞受賞は喜ばしいですね。
 根岸さんは
「日本人の理科離れは深刻、人材を育てる以外に日本が生き残る道はないのでは?」
と菅総理に要望したそうですが、仰る通り。

 そこで疑問。理系もそうですが、では文系は?

解一 理系は優遇されている。
   少額短期間で必ず成果の残せる文系の基礎分野にこそ重点配分すべきでは。

解二 今の文系の基礎分野は狂っているし、研究が退歩している。
   教えている教授が全共闘世代で、真面目に勉強したことがないくせに教授をやっている。
   いっそ、全廃させてしまえ。彼らのやっていることなど民間の好事家で十分!

 結論だけ聞かれても困る質問に自問自答。考え方やり方次第で結論が逆になるので。
 解一は、むかしむかし、「永田町で月に一度カレーを食べる会」で、山崎拓自民党政調会長に迫った内容です。
 ところで、「文系の基礎分野」って、どこからどこまでなのだろう。

 ノーベル賞関係ではこんな記事も発見。
日本人ノーベル賞受賞に「過去の侵略のおかげ」の見方=中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101008-00000018-scn-cn

 こういうこと言われたら、「今度は本当に南京大虐殺してやろうか?」くらい言い返すのが普通の国です。日本人っておとなしいなあ。しかし、天下の中国人に「日本人は宣伝が上手い」などと言われるとは。照れますね(大嘘)。それ自体が宣伝ですし。

 中国と言えば、細野豪志代議士の北京訪問&国賓級歓迎の際に、民主党マニュフェスト起草委員会の職員がついていっていたと報道したのが日テレくらい。同委員会の職員、全員重要人物として動向を実名報道すべきと思うのは私だけ?

 国会の代表質問では、全然重要人物とは思えない総理大臣に対し、自民党期待の星の稲田朋美さんがすごくイイ質問。内容は完璧なので、声調態度が上がれば、もっと人気が出ると思う。
 で、全然重要人物ではない総理大臣閣下が「こんな汚い言葉を使うとは?」と発言して、陳謝。野党時代に、単なる民間人の江角マキコさんをこれでもかと攻撃して、総スカンをくらったのはどこのどなたでしたか。健忘症にもほどがある。

 なお、みんなの党の渡辺喜美代表が「デフレ脱却議連に期待する!」と本会議で公言。

 さあて、どう戦い抜くのやら。


2010年10月7日(木曜日)

超満員御礼、政治を近くする会

カテゴリー: - kurayama @ 02時20分16秒

 毎月、倍々ゲームで参加者が増えている政治を近くする会ですが、本日は消防法に挑戦するかの如く35名定員の部屋に50名の聴講者でした。

 いつもお世話になっている、伊藤玲子元鎌倉市議 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%8E%B2%E5%AD%90

 本日二回目の参加の、高山たいぞう文京区議 http://www.pwdd.net/t-taizo/

 本日初参加の、西本貴子品川区議 http://www.nishimototakako.com/

 にはグループディスカッションを取り仕切っていただいた後、それぞれすばらしいスピーチをしていただきました。ありがとうございます。

 他にも各界の名士が集まり、だんだんとメジャー感が出てきた会になりました。スタッフ一同の苦労の賜物です。感謝。

 さて、次回は、参加者予定100名を目指します。

 日時は、11月3日18時30分から、場所は今までの場所だと狭いので未定です。すみません。

 お題は、

政治ってこんなに近かったんだ!

です。乞御期待。

 


2010年10月5日(火曜日)

検察官の脱草食!

カテゴリー: - kurayama @ 01時27分59秒

 最近、「ある意味で」好きな政治家が二人います。
 一人は石川智裕被告。
 鈴木ムネオ後援会(名前はムネムネ会ではない)にて、
「私は鈴木先生の背中を見て政治家として育ちましたが、気がついたら拘置所までいっしょでした」

 政治家たるもの、これくらいおもしろくないと。草食系と呼ばれるヘタレ男子が社会に蔓延する中、政治家にもそういう人が増えていますから。
 ちなみに、もう一人は内緒です。

 それはそうと山中教授がノーベル賞を逃した。残念。
 こういう時に、普通の国民は「わが国の立派な学者が受賞できないとは選考基準がおかしい」
とか言い出すのだが、日本人はおとなしい。

 こちらは喜ばしい、かな。
「リコールは大衆運動」 河村名古屋市長が市民に謝意
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101004/lcl1010042127005-n1.htm

 今の憲法の地方自治の規定、改憲派の皆さんがほとんど問題にしませんが、「全条文欠陥!」と言って何ら問題が無いような状態です。もう、行き着くところまで行って欲しいですね。
 ちなみに河村市長、昔から応援しております。

 さて、小沢氏に対して検察審査会が強制起訴。
 これについては、ほとんど2月1日とか4月28日とかに書いてしまって、その後もレスで書き足しているので。何だか、あの時に書いたことの正しさを裏付けるかのような追い風が。笑

 大前提として、
 検察=100%勝てる保証がないと起訴しない
 検察審査会=51%以上は事実と考えられるのだから、負けてもいいから裁判で争え!
があります。
 本気で小沢氏が潔白で、事件そのものが空中楼閣だと信じているのは小沢信者くらいおめでたい人たちだけです。

前回までの私の話を要約しておきますと、

事実:小沢元民主党幹事長の子供のような秘書がウン億の金を裏金として処理したらしい。
   しかし、小沢がやらせたと言う証拠は無い。
結論:検察は起訴する根性が無いだろうが、起訴しなければ正義に反する。
理由:本当に子供のような秘書がウン億の金を裏金として処理できたのか?
   常識で考えればありえない。
   単に、証拠を見つけられないだけ。隠した者勝ちになりかねない。
   別に、検察が裁判で負けても誰も困らないのだから、起訴せよ。
   というか、自分の経歴に傷がつくのを恐れて、不起訴にしない方が不正義。

 で、前田検事の「証拠捏造事件」が発覚。
 これ、前田検事が関わったすべての事件でそういうことが起きていないかを白bウェル必要があるほどのオオゴトです。
 有罪率99・9%の精密司法って、昔から「検察は勝てる事件しか起訴しない腰抜け集団なのではないか?」という批判もあったのですが、
 前田事件で「実は勝てない裁判でも証拠捏造して罪をでっち上げていたのではないか?」
と疑われているのです。

 今回の検察審査会、「一回不起訴にした後、まじめに捜査してないだろ?」と指摘。
 ごもっとも。
 小沢側近が、
「推定無罪と言う言葉をご存知か」「小沢は日本に必要な政治家だ」
とのたまわっているが、正気だろうか。

 仮に小沢がまったくの無実だったとする。秘書の管理もマトモにできないような政治家など
引退されても惜しくもなんとも無い。

 結論。

 検察は不正義ではなく、ただの腰抜けだった。

 むかし、

いじめを苦にして自殺した検察官

というのがいたが、まったく同情に値しない。

 検察官が弱いと言うことは、それ自体が罪です。そういう仕事ですから。

 今、組織全体が、こういう風になりかけているのか?


2010年10月4日(月曜日)

何を今さら

カテゴリー: - kurayama @ 02時24分56秒

何を今さら。その一。

政府 核兵器保有の検討していた
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101003/t10014356841000.html

 非核三原則でノーベル賞をとった佐藤栄作の内閣で核武装を検討していた!
 って、戦後史の常識では?
 NHKは先行研究の整理という言葉を知らんのか。
 聞いてくれれば教えてあげたのに。

 ちなみに佐藤栄作と言う人も、核&ミサイル万能論でした。
 だから、核以外の戦力を片っ端から削り、結局核武装もしなかったので、ひたすら通常戦力を削り続けたという結果になりました。そういうことを知らないで、「佐藤はタカ派だ」が戦後史の常識なのも困るのですが。

 日本を愛し、官僚体質が大嫌いだった池田勇人。
 日本が嫌いで、政府と官僚が大好きだった佐藤栄作。
 自己認識愛国者で、日本を売り飛ばした田中角栄。
 愛国心を建前に、政府をこれでもかと攻撃した三木武夫。

 一番マトモなのが池田勇人で、一番ダメなのが田中角栄。
 意外と二番目にマトモなのが三木武夫になってしまう。
 あなかま、あなかま。

何を今さら。その二。
ドイツが第1次大戦の賠償金完済 終結から92年後に
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/101003/erp1010032253011-n1.htm

 まだやっていたんだあ。
 しかし、またぞろ「ドイツと違って日本は歴史問題の処理が終わっていない」とか言い出す
歴史歪曲主義者が出てくるのだろうか。確かに、ギリシャが借金を踏み倒そうと「ドイツは歴史問題の清算がぁ」とか言い出した時に、一切ひるまなかった。
 ドイツを見習うべきだ。。。

 いや、調所広郷が「250年かけて払う」と宣言した借金を鹿児島県が払っていると言う話は聞かない。
 日本人全員、薩摩の歴史を学びなおしましょう!


2010年10月3日(日曜日)

憲法九条こそ核武装への暗号!

カテゴリー: - kurayama @ 02時20分14秒

 我が国士舘というと、昔は

日本一の右翼大学!

みたいな感じで見られていましたが、今は良くも悪くも普通の大学です。

 で、学生も普通の大学生なので、憲法九条を本気で信じていたりします。そういう学生、少なくは無いです。他の大学だともっと多いかもしれませんね。

 さて、憲法九条を信じる度合いが強ければ強いほど、その人たちは

潜在的核武装論者

です。

 なぜか?何年も疑問だったのが、去年くらいに解明しました。図式化すると以下の通り。

自分は殺されたくない

憲法九条を信じる

自分を殺しに来る奴はいない

 つまり、自衛隊や在日米軍は憲法九条に反する存在だと思っていても、「実は現実的には世の中うまくできていて、いざとなれば自衛隊や在日米軍が守ってくれる」と思っているから、安心して「憲法九条の平和主義」を信じたりできるのですね。

 では、その前提が崩れたとしましょう。

実は自衛隊など東アジアで

 

戦力外通告状態

 

しかも、在日米軍などいざとなれ

ば、まったく信用ならない

北朝鮮とか中国とか、会話が通じ

ない連中の核ミサイルに囲まれて

いる

ということは、自分が殺されるか

もしれない

核武装しよう!いや、しなけれ

ば!とにかく今すぐに!

 で、憲法九条を信じている立場から散々人のことを影で右翼だのウヨだの何だのと決め付けていた連中に限って、「なぜあなたは核武装論者ではないのですか?」とか言い出すから困ります。えーと、核だけ持ってもどうしろと?飛行機も軍艦も戦車も全部抜きに、核ミサイルだけ持てば国防力が完成するとでも?と説明するのに疲れるが、とにかく

憲法九条信者=核ミサイル万能論

という公式になぜ至るのかがわからなかったのですね。するってーと、何かぁ?あらゆる戦争は終末戦争であれ、と?どこまで危険思想なのだか。核しか持たないと、いったん戦争が起きると、必ず人間が大量に殺戮されてしまうということですが。

 そして解答。なぜ憲法九条信者こそ、いきなり核ミサイル万能論になるのか?

軍事力とは核ミサイル!

としか想像できないからです。

 つくづく思う。

左傾思想よりも恐いのは、無知!

 あなかま、あなかま。


2010年10月2日(土曜日)

奪還コンサート、大盛況でした

カテゴリー: - kurayama @ 23時45分21秒

 本日の、北朝鮮に拉致された生島孝子さんを奪還する会のコンサート、大成功で終了でした。

 Shohoさんとクーペさんがじっくりと歌を聴かせていただき、感動の会でした。

 まったく政治色が無い集まりでした。今まで、「特定失踪者」という言葉を聞いたことが無い人にこそ知らせて欲しいです。

 15人くらいが定員のライブハウスに35人くらい来ていただいて、立ち見で。

 あと、この砦を見てお越しいただいた隆満さん、ありがとうございました。こんどまた、ゆっくりと。

 わたしの授業をとっていたり、知り合いに紹介されて来てくれた学生たちもありがとう。何か良いことがあるでしょう。

 生島さんも喜んでいました。

 以上、感謝御礼でした。 


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