書籍化に伴い、本作はここまでの試し読みとなっております。
この度の書籍化のお話をいただいたのは、二月のことでした。
一月に本作を「編集部オススメ小説」として紹介して頂いただけでもびっくりでしたのに、本当にまさかの書籍化です。
応援して下さった皆様、本当にありがとうございました!
きっちり完結していたところと、文章量がほぼ単行本一冊分だったところが良かったのでしょうか(笑)。
それでも少々足りませんでしたが、サイト上で読み易いように開けていた改行分込みで、公開時の文字数は146,382文字(237ページ)でした。
なので皆様も、ファンタジー系の小説をこちらに投稿するときは、ひとつの物語を大体十五万文字前後でまとめるのがいいのかな、と思ってみたり。
それくらいにしておくと、後々改稿作業が大分楽になるかと……ごにょごにょ。
いえ、改稿作業に思いの外時間が掛かって寝不足になったりとか、山のような修正指示(編集様からのありがたいツッコミ)にときどきちょっと遠くを眺めてみたくなったりとか、足りないページ数を埋めるために何か書かなきゃ、でもつまらない文章なんて書いたら読者様に申し訳ないッと悶絶してみたりとか、そうやってPCの前で燃え尽きるというのも、全て書籍化の喜びというものですよね!
誕生秘話ってほどでもありませんが、書店で「感動のハッピーエンド!」というポップに惹かれて手に取ったニューヨークが舞台の恋愛小説を読んで、「こんだけひでェことをしでかした男を、あんだけ泣かされた女が黙って許してハッピーエンドだとう!? そんなイラつく話のどこがハッピーエンドじゃー! 誰が認めても私は認めんッ!」(失礼)という憤りから生まれたのがこの物語です☆
私の描く女性陣は、基本やられたらやり返します。
泣き寝入り? 何ソレ美味しいの? ってなモンです。
……あの小説のアメリカ人女性作者は、純正日本人の私よりも遙かに「古きよきヤマトナデシコ魂」を持っているに違いない。