<動物管理センター>飼い猫を誤って殺処分 札幌市
毎日新聞 6月3日(月)21時38分配信
札幌市は3日、警察から引き取った飼い主のいる迷い猫を、誤って殺処分したと発表した。首輪が付いているのを見逃すなどミスが重なったのが原因で、飼い主に謝罪したという。
市によると5月31日、市動物管理センターの職員3人が札幌中央署から迷い猫を引き取った。猫が威嚇したため、獣医師は「攻撃性があり、保護は困難」と判断。炭酸ガスで殺処分した直後、首輪に気付いたという。獣医師の報告書を見た別のセンター職員が、市内の女性から問い合わせがあった猫と特徴が同じことに気付き、飼い主が分かった。
警察からの依頼書には「首輪付き」と記されていたが、センター職員が書く業務リストには記載がなく、首輪が毛に隠れていて獣医師も気付かなかったという。向井猛・同センター所長は「慣れがあったのかもしれない。飼い主の方には大変申し訳ないことをしてしまった」と謝罪。再発防止策として、飼い主不明の迷い猫の処分はセンター所長の決裁を得ることにしたという。【平野美紀】
最終更新:6月3日(月)21時42分