東京都の猪瀬直樹知事は3日の都議会で「カジノなど観光施設の準備を検討したい」と述べ、臨海副都心地区でカジノ整備をめざす考えを明らかにした。カジノは刑法の賭博罪に触れるため、「国会で一日も早い法整備を期待している」とも語った。
所信表明演説で猪瀬知事は、カジノを「大人の社交場」と表現。「東京を訪れる外国人観光客を増やすため、レストランや劇場、カジノを一体とした統合型リゾート施設の整備を検討する」とした。
カジノ構想は、石原慎太郎前都知事が1999年の初当選直後から「お台場へのカジノ誘致」を掲げたが、刑法が壁になり実現しなかった。
一方、議会終了後、トルコ・イスタンブールなどでの反政府デモの五輪招致への影響を報道陣に問われた猪瀬知事は、「他都市についてはIOC(国際オリンピック委員会)の行動規範に違反するので触れない」と述べるにとどめた。
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朝日新聞官邸クラブ