'13/6/4
橋の緊急点検広がる 広島
5月に広島市内で老朽化した橋からコンクリート片が落下する事故が相次いだのを受け、広島県内の全23市町のうち、同市を含めた17市町が橋の緊急点検に乗り出したことが3日、分かった。このうち少なくとも5市町で、コンクリートの剥離などが確認された。
主に道路に架かる跨道橋(こどうきょう)や線路を越える跨線橋(こせんきょう)、公園や建物の上を走る橋が対象。目視や打音による検査で、ほとんどは5月中に調査を始めた。広島県も調査に着手している。
広島、尾道、福山、三次の4市と海田町でコンクリートの剥離やひびが見つかった。
5月16日に135本の緊急点検を始めた広島市では、これまでに少なくとも5本でコンクリートの剥離を確認。橋15本を点検した三次市では、段ケ丘陸橋(1973年完成)の欄干の土台に約20センチのひびがあった。両市とも危険な部分はすでに除去したという。
福山市では点検した33本のうち、剥離が見つかった5本の打音検査に踏み切る。調査結果を精査している尾道市や海田町でも複数の橋で剥離が見つかった。