慶応義塾大学の関口康爾専任講師と能崎幸雄准教授らは半導体の内部でデジタル情報を電流を使わずに磁気で伝達する技術を開発した。2進法の「1」と「0」を電子の磁気の有無で表す。消費電力を100分の1以下にできるほか、信号が電子よりも3倍速く伝わることも確かめた。高速計算ができる省エネの大規模集積回路(LSI)の実現を目指す。
デジタルのLSIは電子の「ある」「なし」で1か0を示す。研究チームは電子が回転することで生じるスピンと呼ぶ磁気を使って、信号を切り替えることに成功した。
磁石に使うニッケルと鉄の合金などを材料に使って素子を試作した。半導体の処理性能を示す信号の切り替え速度(周波数)は最高12ギガ(ギガは10億)ヘルツと電子を使った場合の3倍になった。改良すれば、100ギガヘルツに引き上げられるとみている。
成果は応用物理学会の英文論文誌に掲載した。
能崎幸雄、関口康、LSI、デジタル信号
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