栃木・真岡市70歳女性殺害 事件前、周囲に「幸せじゃない」
1日、栃木・真岡市で70歳の女性が自宅前で殺害されているのが見つかった事件で、女性は事件前、周囲の人に、ある悩みを話していた。
事件現場となった関口さんの自宅での現場検証は、3日午後5時すぎに終了した。
3日の現場検証では、1階の屋根の上や、関口さんの自宅の横にあるガレージの上にいる捜査関係者の姿が目立った。
また、ガレージの前には、いまだに血痕とみられるものが、何箇所にも残っている。
1日早朝、栃木・真岡市の自宅前の路上で死亡しているのが見つかった、関口 ヤス子さん(70)。
自宅2階の寝室から、関口さんのものとみられる血痕が見つかった。
また、関口さんは発見当時、寝間着姿で、履き物を履いておらず、足の裏が汚れていたという。
このほか、室内には争ったような跡もあることから、警察は、関口さんが寝ている時に、何者かに襲われたあと、自宅の外で死亡したものとみている。
亡くなった関口さんの友人は「『今、わたしだって、そんな幸せじゃないんだよ。大変なんだよ』って言っていたのが、それ(トラブル)だったかもわからないけども。(そういうことを言う人ではなかった?)言わなかったね。
フラダンスを習うなど、活動的だった関口さん。
その一方で、あるトラブルを抱えていた。
関口さんが通っていたリズムダンス教室の指導員によると、2012年の暮れ、関口さんから「教室を休む」と申し出があったという。
そして、その理由は、「娘の知人男性との間にトラブルがあるため」と説明したという。
その後、2013年4月ごろ、再び関口さんは、ダンス教室に通い始めたという。
リズムダンス指導員は「ここ1〜2カ月、出てきたんですよ。(トラブルが解決したから?)だから、落ち着いたのかなっていう感じで」と話した。
トラブルの相手は、関口さんの娘の知人男性で、現在、連絡が取れなくなっているという。
警察の聞き込みを受けたという近所のタクシー運転手は「(警察から)『この人を乗せなかったか?』と、写真をちらっと見せられた。30か40(歳)くらいの男だった。ちょっと、やくざっぽいような...、スキンヘッドで、だて眼鏡で」と話した。
警察は現在、知人男性の所在確認を急ぐとともに、関口さんが死亡した当時の状況をくわしく調べている。