|
■ 栃木女性殺害、親族が目撃「家に顔見知りの男」
栃木県真岡市で、70歳の女性が殺害された事件です。この女性の親族が事件の直前、「顔見知りの男が家にいるのを見た」と警察に話していることがわかりました。女性とトラブルを起こしていた娘の知人とみられ、警察は何らかの事情を知っていると見て行方を捜しています。
5年前、地元の演芸会でフラダンスを踊る関口ヤス子さん(70)。フラダンスのサークルに入り、踊りや歌の好きな女性でした。 「性格は穏やかで自分からあんまり言わない控えめな方」(同じサークルの人) 関口さんは1日の午前5時前、自宅前の路上で顔や腹を殴られるなどして、殺害されているのが見つかりました。 「新聞配達の人が消防署に電話したら『人工呼吸やってくれ』とか言われて、触ったら冷たくなっていた。ズボンを履いて上を着ていた」(近所の人) 関口さんは靴を履かず、何も持たずにあおむけで道路に倒れていましたが、自宅の部屋や1階の屋根から血痕が見つかっていたことがわかりました。警察は関口さんが室内で暴行を受けた後、2階の窓から1階の屋根に出てさらに、隣の家の車庫から路上に転落したとみています。 近所のひとの話では関口さんは娘の知人との間にトラブルを抱え、不安をもらしていたといいます。 「殺されるかもしれない、何やられるか分からなくて夜もおちおち寝ていられないと」(近所の人) その後の取材で、関口さんの親族が「事件の直前に顔見知りの男が関口さんの家にいるのを見た」と警察に話していることが分かりました。トラブルを起こしていた知人と同一人物とみられ、現在は連絡がとれない状態だということです。警察はこの知人が何らかの事情を知っているとみて行方を捜しています。 「警察は知っているのよ、みんな。警察から何かあったときに連絡する電話みたいなのも預かっていたらしい」(近所の人) 関係者によりますと関口さんは身の危険を感じ、警察の被害者支援制度を利用していました。ドメスティックバイオレンスの被害者などの支援のために電話番号を登録すると、110番通報した際に素早く対応してもらえるという制度ですが、事件の前に、自らの意思で登録を解除していたということです。 警察は「関口さんから相談を受けていたのは事実で、真摯に対応していた」としていて、このトラブルが事件に関係しているかどうか慎重に調べています。(03日16:00)
|