◇リゾートトラストレディス<最終日>
リゾートトラストレディース最終日、18番で2打目を放ち、ボールの行方を追う比嘉真美子=兵庫・関西GC
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▽2日、兵庫県・関西GC(6522ヤード、パー72)▽曇り、気温23度、風速2・7メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽61選手(うちアマ1人)▽観衆4715人
前日首位タイに躍り出た比嘉真美子(19)が、中盤で逆転を許しながらも後半3バーディーを奪い再逆転。70で回り、通算9アンダーで優勝を飾った。4月のヤマハレディースに続くツアー通算2勝目。10代での2勝目は平瀬真由美、宮里藍、横峯さくらに続いてツアー史上4人目。1打差の8アンダー2位に服部真夕(25)=LIXIL=、6アンダー3位に森田理香子(23)=リコー=が入った。前日まで首位に並んでいた木戸愛(23)=ゼンリン=は5アンダー4位だった。
沖縄の先輩・宮里藍の最年少記録(18歳262日)に次ぐ史上2番目の若さでの2勝目到達。19歳234日の比嘉は落ち着いていた。
「初優勝の時はプレーオフでバタバタしたままだったけど、今回は2日目に首位に立って一晩あって、その時間がすごく長かった。でも、昨日も今日もいつも通り。逆にそれが不思議でした。もっとつらい時間になるのかなと想像してた」
9番で2つめのボギーをたたき、首位から陥落した。悪い流れは引きずらなかった。10番パー5で自慢の飛距離を生かした。2オン2パットのバーディーを奪うと、12番で2メートルを決め、再び単独首位に。さらに15番で1・5メートルをものにし、優勝を引き寄せた。
「2勝目は早かったと思う。今季の優勝者は本当に実力ある選手ばかり。私は波が大きいし、まだまだ及ばない」。5月27日は15歳で亡くなった兄・良樹さんの13回忌法要だった。11年6月に60歳で他界した父・宏さんの命日も近い。次の帰省時には2人の墓前にいい報告ができる。
この日男子ツアーで優勝した松山英樹とは、アマ時代にナショナルチームで一緒だった。「“男は松山、女は比嘉”と言われるように頑張りたい」。「開幕前からの絶対目標」という8月の全英リコー女子オープンの出場権獲得は、今月17日時点の賞金ランク上位5位以内が条件。大きく前進した。 (月橋文美)
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