４９年ぶりの再会　吉永小百合「潮騒」舞台訪問

　女優の吉永小百合（６８）が２日、主演映画「潮騒」（１９６４年）の舞台となった三重県鳥羽市の神島を４９年ぶりに訪れ、撮影当時を知る島民たちと再会を喜び合った。

　映画は、若い漁師と海女の純愛を描いた三島由紀夫の小説が原作。クライマックスシーンが撮影された旧陸軍施設「監的哨（かんてきしょう）」は、市が観光施設として改修整備を終えた。吉永は歓迎セレモニーで「過去を振り返ることは好きではないので、撮影で訪れた地を再訪することはあまりない。また来ることができたのは皆さんのパワーだと思う」とあいさつした。

　「１０代で元気はつらつだった。撮影よりも皆さんと遊ぶのが楽しかった」。島民約２００人との交流会で、当時よく遊んでもらったという女性の話に顔をほころばせた。再訪は島民たちの「元気なうちに会いたい」という希望に応えて実現した。