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中国 核弾頭増やし250発保有6月3日 11時58分
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世界の核弾頭の数は、アメリカとロシアが保有数を減らしたことで、全体でも去年に比べて少なくなった一方、軍備の増強を進める中国は、NPT=核拡散防止条約に加盟する核保有国の中で唯一、増やしたという分析が明らかにされました。
これは、世界の軍事情勢を分析しているスウェーデンのストックホルム国際平和研究所が3日に発表した年鑑の中で明らかにしたものです。
それによりますと、アメリカやロシアなどNPTに加盟する5つの核保有国に、NPTに加盟していないインドとパキスタン、イスラエルを加えた世界8か国の核弾頭の数は、ことし1月現在、去年よりもおよそ10%少ない17200発余りとなっています。
これは、主にアメリカとロシアが核軍縮条約「新START条約」に基づき、戦略核弾頭を減少させたり、老朽化した核弾頭を処分したためです。
その一方、軍備の増強を進める中国は、NPT加盟の5つの核保有国の中で唯一、核弾頭を増やし、去年よりおよそ10発多い250発ほどを保有しているということです。
また、NPTに加盟していないインドとパキスタンも、それぞれ10発程度、増やしたとみられるとしています。
ストックホルム国際平和研究所は、「この1年間、核保有国が核兵器の放棄に踏み出すという期待を抱かせる動きは、ほとんど見られなかった」と指摘しています。
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