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在日米軍は31日、在沖4軍の構成員に限って禁止していた基地外での飲酒を解禁した。午後6時から10時まで、レストランで缶ビール2本分の飲酒を認める。酒場では禁じる。「生活の質への懸念に応えた」と説明するが、飲酒絡みの米兵事件・事故は続いており、県民の反発も予想される。
米軍は沖縄での事件・事故の続発を受け、昨年12月から基地外での飲酒を全面禁止していた。最下級から5番目の階級以下の兵士に課した午前0~5時の外出禁止など、勤務時間外行動指針(リバティー制度)のその他の措置は続ける。
在日米軍は「これらの措置は地域社会との関係を維持する努力であり、施設外での過ちを減らす上で効果的だった」と主張した。
県の又吉進知事公室長は「肝心なのは規制が事件・事故の抑止になっていたかどうか。最近の事件の頻発をみると、そうは思えない」と対照的な見方を示す。「規制の実効性を検証し、理由を県民に説明した上で解除すべきだ。本来はより抜本的な綱紀粛正が必要」と求めた。
飲酒解禁に当たって、国や県、県警などの関係機関に連絡はなかった。