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「低線量被ばく人体に無害」発言 維新・西田議員に抗議

福島民友新聞 6月1日(土)12時23分配信

 東京電力福島第1原発事故被災市町村議会連絡協議会(会長・佐藤長平飯舘村議会議長)は31日の代議員総会で、日本維新の会の西田譲衆院議員が3月の衆院予算委で「低線量被ばくは人体に無害。福島の避難県民を直ちに帰還させるべきだ」などと発言したとして、西田議員や同党に5月20日付で公開質問状と抗議文を送付したことを報告した。
 同党国会議員団本部から30日付で同協議会に陳謝しながら「西田議員は個人としての見解を述べた。政党として機関決定した内容ではない。西田議員に配慮するよう注意した」との回答があった。回答に対し、同協議会の総会で「正式な謝罪や撤回ではない」などと反発。佐藤会長は「再度の公開質問状の提出も検討したい」とした。
 衆院予算委で西田氏は原発事故について「建屋の爆発から微量のセシウムが飛散した事故」として「住民避難の施策は医学、科学的根拠がなく、野蛮なセシウムの強制避難である。区域設定を直ちに廃止して福島の避難県民を直ちに帰還させるべきだ」と発言。
 同協議会は「低線量・長期間被ばくの影響は十分に解明されていない。現実を無視し、原発事故とその被害を無理やり矮小(わいしょう)化させる発言。県民の感情を害し、国民に誤った認識を広める」として、発言の撤回と謝罪を求めた。

最終更新:6月1日(土)12時23分

福島民友新聞

 
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