「境界に生きた心子」

ボーダーの原因に、生物学的な要因が第一にあるという研究が海外で進んでいる中、日本でそれを研究してみようと思ってくださる医師が、一体何人いるでしょうか・・・

私の主治医に、そのことを話したときも、まだ自分の耳に入るほど研究は進んでいない、とはっきり言われました。

ボーダーの患者の対応ですら、ただでさえやっかいなのですから、更に研究してみようとか、勉強してみようとか、考えてくださる医師は、いないと思っています。

稲本さんのような方がいてくださるのが、私にとっては何よりの救いです。

2009/4/23(木) 午前 8:27 [ やまおく ]

BPDの原因がなんなのか、私には、わかりませんが、興味はあります。
BPDに限らず他の病でもACについても、原因探し、悪く言えば、悪者探しになってしまって、肝心の当事者の辛さ、その当事者に関わる人達の苦しみを和らげる事が忘れられていくような懸念を抱く時が、最近、私にはあります。

原因究明で、当事者やその家族が、救われる場合は良いのですが、より深い苦しみに陥る場合は、原因探しをするよりも、今後、いかに病気の症状に対処していくかが、何より問われていくはずだと、私は考えるようになりました。

病気の事に関わらず、この社会は、あまりに悪者探しをしたがる傾向にあると私は思います。
誰かを悪者にすることによって、自分を正当化したがるのが、この社会だと思います。誰も責任を負いたく無いですから、自分以外の他者が悪いとする事で、自分は悪くないとするのは、どうかな？と最近思い始めています。
かと云ってBPDの当事者が悪いと言っているわけでは、ありません。

BPDの当事者やその家族が少しでも生きやすい世の中になることを切に願っています。

私自身も、心の病気を抱えて生きています。

2009/4/23(木) 午前 9:11 [ 紙風船 ]

記事を読ませていただいていろいろと考えました。
正直、病気の原因が何であるかは当事者である私はあまり興味がありません。
周囲に迷惑ばかりかける自分が死ぬほどキライ。だけど死ねない。どういう努力をすればまともに暮らせるようになるのか？（言い方が悪いですね）それが一番の問題です。

たくさん出ているＢＰＤの本は「周囲はどのように接すればよいのか」を言っているものが多いですが、私の場合は状況的に、比較的軽症ということもあって迷惑をかけている周囲に対して「理解してほしい」ということはできません。

他の病気でも、たとえばがんでも遺伝だとか食生活、公害、ストレスなどさまざまなリスク因子があるのと同じように（感染症でもない限り）「これが原因」といえなくていいのだと思います。脳の気質的な問題であれば治療的には希望がわきますがおそらく薬を飲

2009/4/23(木) 午後 3:15 [ sora ]

んだり手術をすればすっきり完治！ということにはならないでしょうか。やはり「では本人はどうすればいいのよ！」なんです。

個人的には確かに「親の育て方」に対して非常に強い怒りと憎しみを感じたときがありました。ですがそれは一時的なものです。
親も無自覚です。また親も傷を負っているということが分かってきます。だからといって親は100%責任がないということでもなく、偉そうですが、自分自身を見つめなおす必要がある場合もあるのではないかと思います。それは「親の育て方が悪い」ということとはまったく違います。私はこんな風に考えています。

長くなってしまったのでメール差し上げたかったのですが送り方がわからず、はしょってみました。分かりにくかったらごめんなさい。

2009/4/23(木) 午後 3:16 [ sora ]

＞内緒さん
人の苦しみを誰よりもよく知っているため、ボーダーの人は心理職や介護職など、人を助ける仕事に就く人も多いといいます。
精神科の医療者も、自分自身にその傾向がある人が少なくないとも言われます。
一方で、言われる通り心子自身もカウンセラーを欲していました。

ただ今にして思うと、心子は本当にカウンセラーの仕事をしていたのか、客観的事実は確かだとは言えないと思っています。
心子がカウンセラーをしていたというのは、心子の話で聞いていただけで、本当にその実態があったのかどうか、今は確かめることができません。

2009/4/24(金) 午前 0:17

＞やまおくさん
ＢＰＤを扱うドクターなら、耳に入るのを待つのではなく、自分から情報を集めてほしい……
と思いますが、ＢＰＤ以外のあらゆる勉強をしなければならない精神科医に対して、必ずしも望むことはできないでしょうか……。
日本ではまだまだ認識は遅れているだろうと思います。
恐らくランディさんの新著が一番進んでいるのだろうと思いますが、素人でも読める本なので、先生にも読んでみてほしいですね。

2009/4/24(金) 午前 0:17

＞紙風船さん
治療法を研究するのに、疾患の原因を知るのは非常に有益なことです。
もちろん原因が分からなくても有効な治療はありますが。
治療法を探る臨床の場と、原因などを求める研究の場と、それぞれの役割があると思います。

またＢＰＤの生物学的な要因が分かってきたことは、家庭環境が悪かったと批判の的にされていた親を救うことになっているでしょう。
原因が分かることによって誰かが悪者になってしまうこともありますが、皆がそういう悪者にならないよう、充分留意していく指針にはなると思います。
言うまでもなくその目的は、ボーダーで苦しむ人が出ないようにすること、当事者や家族が生きやすい社会になっていくことです。

2009/4/24(金) 午前 0:18

＞soraさん
当事者にとっては、今のこの辛さが何とかなってほしいというのが切実な思いですね。
やはりそういう辛さを周りの人に理解してもらえれば、周りの人の葛藤も和らぐと思います。
soraさんはご両親のことも色々と理解されてきているのですね。
お互いに分かり合うことが、一番大切ではないでしょうか？
ゆっくり話し合えるような場を持てたらいいのだがと思います。

原因と治療に関しては、この上のコメントにも書いたことが言えます。
治療についての書籍も沢山ありますが、治療は専門家に付かなければなりません。
ご両親も共に医療の場に行けたらいいですね。

2009/4/24(金) 午前 0:18

＞内緒さん（１番目のコメントの方）
友だち登録メッセージ、どうもありがとうございました。
自己紹介や友だち登録依頼の理由など、メッセージで少し詳しくいただけるでしょうか？
よろしくお願いします。

2009/4/24(金) 午前 10:07

お気持ちありがとうございます。
そうですね、周りの人にも医療機関にも頼らず一人で治そうとするのは難しいのでしょうね。
BPD自助の本のようなものが将来出るとよいな〜と思います。

2009/4/25(土) 午後 10:50 [ sora ]

「自傷行為とつらい感情に悩む人のために−−ボーダーライン・パーソナリティ障害のためのセルフヘルプ・マニュアル」（誠信書房）という本はあります。
僕は専門家ではないので、推薦の判断はできませんが。

2009/4/26(日) 午前 6:52

関連記事から来ました。
一度では読みきれそうにもないので、
お気に入りに登録しました。 よろしく。

2009/2/21(土) 午前 11:36 [ 龍の髭 ]

境界性パーソナリティ障害に関心がおありでしょうか？
拙著「境界に生きた心子」（星和書店）もご覧いただけたら幸いです。
また感想など聞かせてください。

2009/2/22(日) 午後 0:13

昨日gooの方でコメントさせてもらった、とまこです。
稲本さんのブログは昨日初めて拝見しました。

私が、『境界に生きた心子』を図書館から借りてきた事を姉に言ったら、姉からブログの事を教わりました。
私がボーダーなので、姉があちこち探ってたどり着いたんだと思います。


本、読み終わりました。
心子さんはすごく会ってみたいなと思わせる、魅力的な人ですね。

2009/2/23(月) 午後 3:39 [ とまこ ]

「境界に生きた心子」を読んでいただき、ありがとうございます。
心が乱れたりしなかったでしょうか？
心子のことを思ってくれて、彼女も喜ぶでしょう。
心子もとまこさんを見守ってくれると思います。

お姉さんが気遣ってくれているのですね。
きっとお姉さんも心を痛めているのでしょう。
「ＢＰＤ家族の会」などもあります。
http://www.geocities.jp/bpdmt/index.html
力を合わせて歩んでいってほしいと望んでいます。

2009/2/24(火) 午前 0:10

こんにちは。
今朝の朝日新聞の一面の下に広告載ってました。
なんだか自分の事のように嬉しいです
(*^_^*)
。
私小説のほうは…一番苦しい部分をこれから書こうとしてます。早すぎたのかな？これから主人公にどういう結末を歩ませるのかさえ思いつかない…(^_^;)
これを職業にしてる作家は大変ですよね。

2009/2/12(木) 午前 11:41 [ huj*nek*913 ]

今日、１２日の朝日新聞に載っていましたか？
喜んでくれて嬉しいです。(^^)

僕も心子とのことを客観的に書けるようになるまで、２〜３年かかったと思います。
自分を見つめるだけでなく、人に伝えるというのは難しいことです。

2009/2/12(木) 午後 2:40