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モスクワ 渋滞対策に自転車を活用
6月2日 6時5分

モスクワ 渋滞対策に自転車を活用
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人口1000万人を超える大都市、ロシアの首都モスクワで、慢性的な交通渋滞の解消に向けた手だての一つとして、自転車を活用して都市交通の改革を目指そうという取り組みが、1日から本格的に始まりました。

モスクワで新たに始まったのは、無人のスタンドで自転車を貸し出す「自転車シェアリング」と呼ばれる取り組みです。
利用料金を引き落とす銀行口座などの番号をインターネットを通じて登録すると、携帯電話に暗証番号が伝えられ、スタンドの自転車が利用できる仕組みです。
当初は、市内中心部に30か所のスタンドを設置し、100台を貸し出すことでスタートし、今後、スタンドを100か所、自転車を1700台にまで増やす計画です。
モスクワでは、経済成長とともに車が急速に普及し、慢性的な交通渋滞が課題となっていますが、都市交通の手段として自転車を活用する取り組みは、これまでほとんど行われてきませんでした。
モスクワ市は、今後5年間で自転車専用のレーンを現在のおよそ5倍に増やしたり、1万台分の駐輪場を設置したりする一方、市内中心部の車の駐車規制を強化して、少しでも渋滞の解消につなげたいとしています。
自転車を活用する同じような取り組みはパリやロンドンでも行われていますが、ロシアではヨーロッパに比べて自転車があまり利用されてこなかったため、交通ルールの徹底や事故防止を図りながら、どう定着させていくかが課題となっています。

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