安倍晋三首相は２日、横浜市で、第５回アフリカ開発会議（ＴＩＣＡＤ５）参加のため来日しているキム世界銀行総裁と会談した。キム氏は安倍政権の経済政策「アベノミクス」について「全面的に支持している」と表明。世銀として「アベノミクス成功のためアフリカやアジアの民間投資促進に協力していく」と述べ、日本の成長がアジア・アフリカの成長につながることに期待感を示した。

　首相は同日、潘基文（バン・キムン）国連事務総長とも会談し、北朝鮮の核保有を認めず、国連安保理決議の履行を求める方針で一致。首相は拉致問題について「現政権のうちに解決する」と強調し、協力を要請した。潘氏は日本の立場に理解を示した。【中島和哉】