東大推薦入試:学力条件 センター1次選抜突破レベルに

毎日新聞 2013年05月08日 07時23分(最終更新 05月08日 09時08分)

東大の推薦入試構想の図
東大の推薦入試構想の図

 ◇副学長「定員枠の拡大も」

 東京大が2016年度から導入する初の推薦入試について、同大の佐藤慎一副学長(理事・入試担当)が毎日新聞の取材に応じた。面接や論文で合格内定後に学力確認のために課す大学入試センター試験の得点水準の目安として「(これまでの)第1段階選抜の合格ライン」を可能性の一つとして考えていることを明らかにした。また、1期生の入学後の状況次第で100人の定員枠を拡大する可能性にも言及。同大は今後、高校関係者などから意見を聞きながら具体的な制度設計に着手する。

 東大の推薦入試構想では、物理や数学など特定の分野に高い能力や強い関心を持つ受験生が、高校長の推薦で受験する。東大は面接や論文等の結果で合格を内定した後、大学での勉学に対応できる学力の担保として、センター試験の点数を確認し、正式に合格通知を出す、としている。

 佐藤副学長は「(推薦の合格内定者がセンター試験で)あまりに点数が低ければ、合格取り消しもあり得る。一つの目安は前期試験の第1段階選抜で要求される基準になるだろう」と述べた。また「永久に100人の定員を維持しなければならないと考えていない。推薦入試の入学生が優れた人材として育っていることが検証されれば枠は広がっていくはず」と説明した。

 第1段階選抜は、志願倍率が規定を超えた場合、センター試験の点数で2次試験の受験者数を事前に絞り込む方法。東大は前期入試で科類ごとに定員の約2.5〜4倍の倍率を設定している。第1段階選抜の合格ライン(最低点の得点率)は、13年度が63.8〜78.6%、12年度は70.2〜85.6%だった。センター試験の問題の難易度によって年ごとにばらつきがあるが、推薦入試合格内定者の学力を最終確認するラインは、このあたりになるとみられる。【福田隆、水戸健一】

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