JR奈良線:複線化・2期工事「合意最終段階に」−−府振興局 /京都
毎日新聞 2013年04月03日 地方版
府山城広域振興局の井上元局長は2日の記者懇談会で、JR奈良線複線化の2期工事の着工合意について、「(府やJRなどの)負担割合などを含めて調整中で、最終段階と聞いている」と述べ、協議が大詰めを迎えているとの認識を示した。さらに合意の時期に関し「夏まではかからないのでは」と見通した。
奈良線の複線化は府南部地域の活性化を目的に事業化。京都から木津の34・7キロのうち、1期工事として、京都〜藤森▽宇治〜新田の計8・2キロは既に複線化している。2期工事として、藤森〜宇治▽新田〜城陽▽山城多賀〜玉水の14キロが対象となり、昨年度、線路幅拡大に伴う用地買収などの調査を府、地元自治体、JRで共同実施した。
府交通政策課によると、この3区間のうち、合意された区間から工事が始まる。工事着手に向けた設計や環境影響評価の手続きに入るという。【伴丈伸治】