ナインを迎える和田監督。打線の組み替えがずばり的中した【拡大】
(セ・パ交流戦、オリックス0-2阪神、最終戦、オリックス3勝1敗、1日、京セラドーム大阪)阪神の和田監督が動いた。オリックス投手陣の盲点をつき、1番から左打者を3枚並べた。まな弟子・大和を9番に降格させた。今季初の4連敗を逃れただけでなく、首位・巨人に0・5差と肉薄した。
「(大和の)状態が状態というのもあるし、向こうが左(投手)が1人もいなかったから上位に左を3人並べた。きょう限定だよ」
今季52試合目。判を押したように2番を任せてきた大和を下げた。相手のベンチ入り投手はすべて右。打率3割を超す数字を残していた柴田を2番に抜てきし、左足が芳しくない西岡をプロ初の「スタメンDH」にし、「6番・二塁」には坂を入れた。
中盤まで得点圏に3度も走者を進めながら、0行進。「(ホームが)遠かったよなぁ」と振り返ったが、七回に金子から2得点。それも直接指導してきた大和が2点二塁打で奪ったものだけに、うれしい。「きょうの大和はラッキーボーイ的なところもあったから、そういうところにも賭けた」。1日限定オーダーもピタリはまった。
試合後、しばらくたって巨人がロッテに敗れた一報が指揮官の耳に入った。最大「5・5」あったゲーム差がついに「0・5」。順位に関しては「現時点ではまったく考えていません」と首を振ったが、足取りが重いはずがない。奪首がかかる2日のソフトバンク戦(ヤフオクD)に向けて、博多行きの新幹線に乗り込んだ。(阿部 祐亮)
(紙面から)