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【大リーグ】

岩隈、ツインズキラーだ!3戦3勝 防御率2位浮上で球宴へ前進

2013年6月2日 紙面から

◇マリナーズ3−0ツインズ

 “双子(ツインズ)キラー”だ!! マリナーズの岩隈久志投手(32)は5月31日(日本時間6月1日)、敵地ミネアポリスでのツインズ戦で7安打を許しながら7イニング2/3を無失点に抑え、6勝目(1敗)をマーク。防御率2・13はリーグ2位に浮上した。これでツインズ戦は通算3戦3勝、いまだ自責0と“無敵”ぶりを発揮。10度目のクオリティースタート(QS、6イニング以上を自責3以下)と、WHIP(イニング当たりの与四球+安打数)0・87はともにリーグトップで、米メディアでも初球宴に推す声が高まっている。

 肝心なところで“双子たち”に仕事をさせなかった。岩隈は最速93マイル(約150キロ)の直球と宝刀フォークに加え、この日は110キロ台のスローカーブを普段よりも多投。しっかり緩急をつけることで、得点圏に走者を置いた6打数も単打1本のみ。7安打、2与四球ながら本塁を踏ませなかった。

 「カーブ? それがうまくはまった。的を絞らせないピッチングができた。走者を出したとき思ったところに投げられてアウトが取れた。ピンチの場面で粘り強く無失点に抑えたのが大きかった」。時事電などによれば、岩隈自身も納得の投球で、ウェッジ監督も「まるでブルドッグのような闘争心だ。ここぞという場面になると力を出す」と、要所を締める粘投にうなった。

 ツインズはア中地区4位(23勝29敗)だが、3番マウアーは首位打者3度、4番ウィリンハムはアスレチックス時代の2011年も松井を差し置いて4番に座り29本塁打、5番モーノーは06年リーグMVP。そんな実績十分のクリーンアップに計10打数1安打、4三振と仕事をさせず、通算でもツインズ戦は3戦3勝、計20イニング2/3で驚異の自責0。敵将ガーデンハイアー監督も「打線はほとんど何もできなかったな」とため息をついた。

 メジャー2年目で初の球宴もはっきりと見えてきた。防御率2・13はリーグ2位。先発投手の合格点とされるQS10度、防御率よりも重視されつつあるWHIP0・87は、ともにリーグトップ。地元紙タコマトリビューン(電子版)が「現時点でマリナーズでは最も球宴にふさわしい選手」と報じ、球団公式サイトも「球宴候補として猛アピールを続けている」と伝えた。7月16日、ニューヨークのシティフィールドで笑顔を浮かべる背番号18に、乞うご期待−。

 

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