※この記事は、2011年8月21日に、旧ブログにて公開したものです。
『自分自身を知る』『己を知る』という言葉は、
昔から繰り返され、とりたてて特別に
聞こえるものではありません。
自分の内面と向き合う、ということは
精神性を高めること、人間の器を高める
ために必要なことだと、広く認知されています。
ですが、ここに落とし穴があることに
気づいている人はそんなに多くないのかもしれません。
『自分と向き合う』という言葉の響き、
これには、自我(エゴ)にフォーカスを
向けるというニュアンスがあります。
『己を知る』という言葉に対して、
世界から切り離された存在としての自我、
そちらに意識を向けてしまうと、
その時その瞬間は、
『よし、自分はこういう人間だから、
迷わず自分の好きなことを追求しよう!』
と思えたとしても、結果的に、
経験しなくてもいい困難に出会うことも多いのです。
自我にフォーカスを向けるということが、
自分本位になる、ということを意味するからです。
あなたという存在は、あなたの自覚する意識、
あなたの自我(エゴ)だけによって
成り立っているわけではないのです。
あなたは五感・意識で受け取るあなたの現実、
あなたの世界というものから、切り離して
考えられるような存在ではないのです。
あなたがあなた自身を知りたければ、
いま、あなたが身の回りに置いている現実、
人々や環境、仕事や状況、つまり、あなたが
日常的に創造しているあなたの世界に
しっかりと目を向ける必要があるのです。
あなたが五感で受け取るもの、そして、
毎瞬、あなたの意識に浮ぶ思考、感情、
それらのものこそが、あなたの内面から
語りかけられるメッセージなのです。
あなたは、あなたの自我(エゴ)そのものから
発せられるメッセージに目を向けるより、
あなたの身の回りにいる人たちの心の動き、
現実としての行動、あなたの身に降りかかる
出来事・状況、そういったものからメッセージを
読み取る必要があるということです。
つまり、あなたは、自分の内面を知るために、
それが映し出された鏡である、あなたの現実、
あなたの世界をよく観察すればいい、ということです。
これは面白いことに、以前の記事で紹介した
DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)
にも通ずるところがあります。
可能性をカタチにしよう
情報起業に限らず、一般のビジネスにおいても、
リサーチ、つまり世の中の声を知ることが
一番の土台になっています。
ビジネスであっても、『自分本位』では
成り立たないということです。
好きなことをやって生きること、
好きなことをビジネスにすること、
どちらにしても、そこに、前提として、
『世の中の声を知ること』
つまり、リサーチというものがなければ、
この世界の中での自身の役割を果たす
ことはできないというわけです。
内面の世界とと外面の世界、
人生の本質とビジネスの本質。
一見、関連性のないところに
いくつも見えてくる『相似形』。
なかなかに面白いですね。
どちらにしても、人の心がわからないこと、
そして、人の心を知ろうとしなかったり、
そこに意識のフォーカスを向けられないこと、
それが一番悲しいことだと思います。
なぜなら、それは、自分が何者であって、
なぜ、ここにいるのかがわからないということだから。
※スピリチュアルや自己啓発、
いろいろ勉強してるけど何も現実が変わらない、
引き寄せの法則がうまく活用できない、という方、
本当のことを知りたい方は、
こちらのブログ記事をお読みください。