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【グラニュース】


ピクシー体制6年目の曲がり角<6> 監督にはどっしりした采配を望みたい

2013年6月2日 紙面から

 緊急連載「ピクシー体制6年目の曲がり角」。第6回は元日本代表MF平野孝氏(38)が提言する。FW玉田を攻撃の核にできるだけメンバーを固定し、コンビネーションを高めるべきだと指摘した。

  (構成・木村尚公)

 −今年のグランパスは得点力に欠けている

 「試合の中でチャンス自体が圧倒的に少ない。原因の一つは、試合に負けるたびにメンバーをいじり過ぎているから。攻撃は守備よりも選手の感覚に依存している部分がある。これだけ選手がコロコロと替わると、お互いに呼吸を合わせるのも難しい」

 −では固定メンバーには誰が適当か

 「私の中で攻撃の軸は玉田、小川、藤本の3人。特に玉田は絶対欠かせない選手。玉田が広島戦で1対1のシュートを外して次の試合はベンチになったことがあったが、結果的に裏目に出てしまった。人間、ミスはある。選手を萎縮させないためにも、ストイコビッチ監督にはどっしりした采配を望みたい」

 −守備にも修正の必要があるか

 「中断前のC大阪戦で、闘莉王がラインを押し上げているのに、センターバックでコンビを組むダニエルが合わせられず、大ピンチを招きかねない場面があった。細かい意思統一ができていない。雑な守りになっている。最後の最後で踏ん張りきれないのはそういうところ」

 −成長を期待したい選手は

 「若手では本多。あの推進力、パワーはチームに必要。左サイドバックでは阿部のクロスが捨てがたいが、本多をベンチに置いておけば武器になる。田中輝もドリブルで攻撃に変化をつけられる」

 −巻き返しは可能か

 「Jリーグでは最近7試合勝ちがないが、逆に7連勝する力も十分ある。それだけの選手はそろっているし、ポテンシャルはある。中断期間に強いグランパスを取り戻してほしい」

 

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