大阪維新の会堺市議団は２９日、市長ら市職員の政治活動を制限する２条例案を開会中の５月議会に提案すると発表した。竹山修身市長が、大阪都構想への堺市の参画について賛否を問う住民投票を市長選（９月１５日告示・同２９日投開票）と同日実施する計画を検討、見送った問題を受けた対応。

　「公務の政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例案」は、市長が任期満了の３カ月前から市長選までの間、職務として政策的な主張について広報活動したり、市が主催・共催する集会などに出席することなどを禁止する。「職員の政治的行為の制限に関する条例案」は、市職員が集会で政治的な意見を述べたり、政治団体の刊行物を発行することなどを禁じる。

　同市議団は「条例で公務と政務の区別をはっきりさせる必要がある」と説明している。【高瀬浩平】