4月失業率は4.1%で横ばい、有効求人倍率0.89倍に上昇
[東京 31日 ロイター] - 総務省が31日に発表した労働力調査によると、4月の完全失業率(季節調整値)は4.1%だった。3月と同水準だが、雇用者が増加するなど労働市場への参入の動きがみられている。また、女性の就業の高まりを背景に生産年齢人口となる15─64歳の就業率が71.6%と、過去最高となった。
ロイターが民間調査機関に行った聞き取り調査では、完全失業率の予測中央値は4.1%だった。
季節調整値でみた4月の就業者は6301万人で、前月に比べて4万人増加。特に雇用者は5545万人で同24万人増と大きく伸びている。完全失業者は271万人と同4万人増加しているが、新たに職探しを始めた人が増えたことに加え、就業者も増加しており、総務省では、「景況感の好転を背景に、労働市場に参入する動きが出ている」としている。
また、生産年齢人口に占める就業者の割合は71.6%で、過去最高となった。特に「医療・福祉」の就業者が増加基調を続けるなど産業構造の変化などを背景に、女性の就業率は62.5%と2カ月連続で過去最高を更新している。
一方、厚生労働省が発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は0.89倍で、3月から0.03ポイント上昇した。これは2008年7月の0.89倍以来、4年9カ月ぶりの高水準。ロイターの事前予測調査の中央値の0.87倍を上回った。
有効求人数は前月比0.8%増。有効求職者数は同1.6%減となった。
(伊藤純夫)
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