NHK長崎県のニュース　長崎放送局

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死因は硫化水素中毒か

３０日、佐世保市にある水産加工会社でタンクの清掃作業などをしていた従業員３人が倒れ、１人が死亡した事故で、警察では、遺体の司法解剖の結果、死因は、タンクの中から検出された硫化水素による中毒ではないかと見て、詳しく調べています。
３０日午前、佐世保市にある水産加工会社「昌丸」の佐世保営業所で、魚のうろこなどが入った深さおよそ２メートルのタンクの清掃作業などをしていた従業員３人が倒れ、このうち、佐世保市鹿町町の和田勝美さん（４２）が死亡し、２人が意識不明になっています。警察では、３１日午後から会社の関係者の立ち会いのもと現場検証を行い、当時の状況などについて調べを進めています。
また、佐世保労働基準監督署も立ち入り調査を行い、タンクの内容物や構造などを調べています。
これまでの調べで、タンクの中からは硫化水素が検出されていて、３１日行われた遺体の司法解剖の結果、警察では、和田さんの死因は硫化水素による中毒ではないかと見て詳しく調べています。
硫化水素は、魚の腐敗物などがたまっている場所で酸素が欠乏した状態になると発生しやすくなるとされ、警察では、事故の原因に加え、作業の安全管理に問題がなかったか詳しく調べを進めることにしています。

05月31日　19時02分

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