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政治
【橋下氏に問責決議案】永田町も翻弄された…各党の思惑交錯
2013.5.30 23:38
[橋下大阪維新]
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長に対する問責決議案の動きは、同市の中だけの問題にとどまらず永田町も翻弄された。問責案可決なら参院選と同日で出直し市長選に打って出るとの橋下氏の意向が広まり、各党のさまざまな思惑が交錯した。
「参院選と市長選を一緒にやった方が党勢拡大しやすい。メディアに注目されて効果的だ」
維新国会議員団の若手は30日、同日選の実施を希望した。小沢鋭仁国対委員長も、出直し市長選になる可能性について「“橋下流”の潔い判断だ。盛り上がるだろう」と語った。
維新は、橋下氏の慰安婦問題をめぐる発言で支持者離れが急速に進んだ。市長選で慰安婦発言が争点になったとしても、橋下氏が選挙に出る方が党の退潮ムードを脱せられるとの期待があり、「起死回生の賭け」(幹部)とみたのだ。
出直し市長選を最も恐れたのは公明党だった。
同党は、大阪市議会では「大阪都」構想などで維新と協力姿勢を取り、昨年の衆院選でも全国レベルでは自民党と協力する中、大阪府の選挙区では維新と協力した。自民と維新を使い分ける「二枚舌」のような対応になるのを避けようと、国会議員側も市議団に同日選回避を働きかけた。
党幹部は「市議団も出直し市長選がまずいことに気づいたようだ」と胸をなで下ろした。
憲法改正で維新との連携を模索している自民党執行部も同様だった。維新との連携に積極的な菅義偉官房長官は記者会見で「地方議会の話だ。それぞれの判断によるだろう」と述べ、国政と市政は違うと強調した。
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