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カーナビやスマートフォンの地図アプリ、子どもの居場所を確認できる端末など、さまざまな用途で無くてはならない存在となった「GPS(衛星利用測位システム)」の精度が1000倍にまで向上することが明らかになりました。
GPS誤差1センチ、精度世界最高 三菱電やNEC :日本経済新聞
日本経済新聞社の報道によると、三菱電機とNEC、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が現在のGPSと比べて測定誤差を1000分の1の1センチ程度にまで向上させた、世界最高精度の位置測定技術を共同開発したそうです。
これは日本の上空を旋回する次世代衛星「準天頂衛星」を3個以上配備することによって実現するもので、三菱電機が誤差を1〜2センチ程度にまで縮める技術にメドを付けたとのこと。
サービス開始は2018年を予定しており、高精度な位置情報を利用できるようになることで、自動車や鉄道の無人運転や建機・農機の操作の無人化、災害時の的確な避難ルート指示といったメリットが期待されています。
なお、同サービスについては国外への売り込みも検討中。しかし普及させるためには民間企業が準天頂衛星に対応する受信端末などを低価格で開発する必要があるとされています。