防衛相 日本の「右傾化」は誤解6月1日 12時5分
小野寺防衛大臣はシンガポールで開かれている国際会議で演説し、日本の防衛費の増額や集団的自衛権を含めた憲法改正の議論について、「『右傾化』という指摘は誤解であり、地域の安定に貢献することが目的だ」と述べ、理解を求めました。
この中で、小野寺大臣は「日本は今年度予算で11年ぶりに防衛費を増額し、8年ぶりに人員を増強した。また、集団的自衛権を含めた憲法を巡る議論も進めている。こうした取り組みについて、日本の『右傾化』を指摘する声もあるが、全くの誤解だ。地域の安定に向けて、より能動的で創造的な貢献を行うことが目的だ」と述べ、理解を求めました。
また、小野寺大臣は、日本維新の会の橋下共同代表のいわゆる従軍慰安婦の問題などを巡る発言を念頭に、「安倍政権は、そのような野党党首の発言や歴史認識にくみするものではない。安倍内閣は、先の大戦において、アジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明するという歴代内閣と同じ立場を引き継いでいる」と述べました。
一方、小野寺大臣は、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題を念頭に、「日本は事態のエスカレートを避けるため、抑制的に対応している。不測の事態を回避するための努力を惜しまない覚悟だ」と述べました。
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