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皇太子ご夫妻 20年の絆

運動会の皇太子ご一家
学習院幼稚園の運動会でお遊戯をする愛子さまと笑顔の皇太子ご夫妻
Photo By 共同 

 雨上がりの日差しがオープンカーの2人を照らし、輝く笑顔を沿道の19万人が祝福したあの日――。皇太子ご夫妻は9日に結婚20年を迎えられる。「雅子にはこの間、苦労も多かったと思います」。プロポーズの約束を貫き、雅子さまを守ってきた皇太子さま。結婚9年目に誕生した長女愛子さまも小学6年に。20年の歩みには、支え合う家族の絆があった。

 「皇室に入られるということにはいろんな不安や心配がおありでしょうけれども、一生全力でお守りします」。1993年1月、婚約決定後の記者会見。心を動かした皇太子さまの言葉を、雅子さまが紹介した。

 外交官出身という経歴を生かした国際親善に意欲を持つ一方で「皇位継承者を産む」という重圧とともに始まった雅子さまの結婚生活。結婚7年目の99年12月には、けい留流産という悲しい出来事もあった。

 苦難を乗り越え、01年12月に長女愛子さまが誕生。同年末には、オーストラリアなど約8年ぶりの本格的な海外訪問も実現した。だが結婚10年の前後から、雅子さまは公務や宮中祭祀(さいし)を欠席することが増え、03年12月から療養生活に入る。04年7月には「適応障害」と発表された。

 「雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実」(04年5月、海外訪問前の記者会見)。皇太子さまの発言が波紋を広げ、天皇陛下も「理解しきれぬところがある」と苦言を呈した。
 国際親善に努める皇族像と、周囲から寄せられる「男児誕生」への期待のはざまに悩む雅子さま。「妻を思う気持ちが思わず出たのでは」と宮内庁関係者は皇太子さまの心情を推し量る。

 「焦らずに、少しずつ活動の幅を広げていってほしい」(今年2月の皇太子さまの記者会見)。私的な活動が目立つ一方で公務欠席が続く雅子さまを擁護する言動に「家族優先」「内向き」と批判されることもあるが、皇太子さまは回復を見守る姿勢を崩していない。

 雅子さまにとって約11年ぶりの海外公式訪問となった今春のオランダ国王即位式。会場に着いた雅子さまは、集まった市民に笑顔で手を振って応えた。宮内庁は「一つのことができたからといって、すべてのことができるわけではない」と本格的な公務復帰へ慎重姿勢を崩さないが、雅子さまは家族や好きな動物の話題になるとリラックスした表情を見せるという。

 そのオランダで、雅子さま以上の満面の笑みを浮かべたのが皇太子さまだった。「同行できるかどうか最後まで不安だっただけに、一緒に出席できたのがよほどうれしかったのだろう」。宮内庁関係者は皇太子さまの心情をくんで語った。

[ 2013年6月1日 06:00 ]

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