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テラフォーマーズの能力バトル使い捨て方式


テラフォーマーズ読んでます?
ネットで見てると面白いって意見と面白くないって意見が結構量極端でね。
どっちの意見も判るなーって感じなんですが。
否定派の意見は簡単なんすよ。
テラフォーマーズって能力バトルじゃないですか?
ゴキブリ相手にクスリを使って能力を発揮して戦う。
で、バックボーンをしっかり描いたキャラでも、あっさり死んだりする。
次のページでいきなり、首をはねられてポーンとか。

能力を使ったら次は強い敵が出て来て負ける、もしくは別の能力を出す。
この生物にはこんな能力もあったんだ、みたいな。
その繰り返し。
同じパターンばっかりじゃねぇか、って言う批判が多い。


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能力バトルでもジョジョのベクトルって全然違うんですよね。
ジョジョの場合、主人公らのスタンド能力はシンプルなんですよ。
シンプルだからこそ応用を利かせて、新しい能力の敵相手に裏をかいて勝つ。
いわゆる「知恵と勇気」ってヤツですね。
だから荒木作品は面白い。
バトルが単調にならない。
力技の戦いだけじゃなく知恵の戦いだったり、精神の戦いだったりする。
どんな世界であってもその骨子は変わらない。


ところがテラフォーマーズはキャラが使い捨てなんですよね。
主人公クラスが、いつ死んでもおかしくない。
というかそもそも誰が主人公かハッキリしない。
背景を描いてるからって死んじゃうんだから。
これってホラー映画のやり方なんすよね。
「ディープブルー」ってサメの映画があったんですけどね。

いきなりサミュエル・L・ジャクソンが死んじゃうんですよ(←ネタバレ反転済)。
え?って思うじゃないですか。
普通にキャスティングを考えればサミュエル・L・ジャクソンは最後まで生き残ってもおかしくないわけです。ところが死んじゃう。あっさり。
後ろから飛び上がって来たサメにマミ
られる。
ホラーってそう言う「感情移入してしまうとそのキャラが殺された時に驚く」って構造があるんすよね。だからあえてお涙頂戴な展開にしたりする。
五巻なんてまさにそう言う展開。

こっからは「実はこんな秘密がっ?!」ってので展開させて行くんだろうし、ゴキブリも同じ技術を持ってるわけだし敵の能力も主人公らに合わせて能力の出し合いって話になって来るんだろうねぇ。でもそうなるとメイン級のキャラは終盤辺りは能力出し切ってるし、その辺をどう処理すんだか。


使い捨てのキャラのバトルに「次のキャラはどんな能力なんだろう」と考え読んで行って楽しむか、それをつまらないと思うか。でも、もしそういう使い捨ての筈が突然「知恵と勇気」を発揮したら逆に驚けたりするっていう 笑
ジョジョならいつもやってんだけども。
いつも成績トップのヤツがまたまた満点でも全く驚かないけど、普段は運動バカでテストは今イチなヤツがたまにテストで好成績収めると輝く、みたいな話なんですけどね。テラフォーマーズにはそう言うのを期待して読んでます。


あー、このキャラって能力出し切ったし、さすがにこの後の展開は無いよなー、クスリの過剰摂取とかって手も無いだろうし。
え?!まじで?!あぁ、なるほど!その手があったか。
それは気づかんかったなー。
是非そう言わせて下さい。
期待してます 笑

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