政治いま:安倍好きVS安倍嫌い(その2止) 高支持に保守派高揚 リベラル派は苦悩
毎日新聞 2013年03月29日 東京朝刊
猿田氏は規制緩和で労働条件が悪化したとしてタクシー運転手が05年に国を訴えた訴訟で弁護団に参加した。当時、多くの運転手が「小泉改革」に不満を持ちながら「かっこよく何かを変えてくれる雰囲気がある」と言って小泉首相を支持していたという。
7月の参院選に勝てば本格政権。そこに期待する保守派は、次期衆院選後もにらむ長期計画で戦後レジームからの脱却に取り組むよう首相に迫る。一方で、中間層のフワッとした支持が持続しなければ政権は安定しない。参院選後も保守派と中間層のバランスをとり続けられるシナリオはまだ見えない。
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2回の政権交代を経て、政治と民意の距離は近づいたのでしょうか。有権者・生活者の視点で政治の「いま」を追う特集記事を随時掲載し、日本の民主主義の行方を考えていきます。初回は政治部の野口武則が担当しました。次回は「ネット選挙最前線」を4月に掲載します。