5月29日(水)
AE限定イベントに参戦してきた

このイベントは5公演あるが、
各回をメンバーがそれぞれ一人ずつ担当し
セットリストから細かな演出まで携わる

事前に誰が担当か発表されるわけではなく
しかもドがつく平日なので、おのずと選択肢が狭まる

ボクが参戦したのは、タイトルのとおり
有安杏果の担当回

ボクは百田夏菜子の推しなので
彼女が担当した月曜に参戦したかったというのはもちろんある

ただ、セットリストから演出まで細かに担当するとなると
杏果にはかなり強く信頼が置ける、と思っていた
ファン心理を理解するという点と、それにストレートに応えるという2点において
杏果の右に出るメンバーはいないと思う
七番勝負のときにも書いたけれど
良くも悪くも、ファン心理に近すぎる

感覚的というよりは、論理的に組み立てるタイプであると思うので
一貫したコンセプトに沿うように、背景込みで組み立てるだろう
しかもそこには、ごくナチュラルに「ファンの視線」が考慮されていく

もちろん、杏果に限らずメンバーは
「ファンをなんとか楽しませたい」ということと
「やりたいこと」の両立に頭を悩ませていただろう

では杏果は、エゴをどこまで出せるか、全く出せないのか
それは分からないけれど、こと杏果に限っては
ファンの視線に影響を受けたものが、「やりたいこと」になっているのではないか

だから彼女のセットリストは、理にかなった、隙のないものになるだろう
というところまでは何となく予想が立っていた

ただ、ややもすると、予想が立ちすぎて無難なものになってしまうのでは
などという懸念もあった

しかし、5月26日に更新された彼女のブログに
夏菜子ともめずらしく仕事の話で
一時間も長電話しちまったw

構想が浮かんで一つずつ繋げていく
このワクワク感
と書かれていた。
 
ボクの浅はかな不安なんて、成長し続ける彼女に対しては杞憂にすぎない
だからボクは、まるっと彼女に信頼感だけをもって臨むことができた


当日
各回の1時間前から
川上マネージャー、QJの小島さん、担当メンバー という
3人でトークショーが行われる

ボクが入ったのはたしか50分前ぐらいだったと思う
(トークショーが開演30分前からだと勘違いしてた)

既にトークショーは始まっていた
10000以上を収容できる横アリでわずか4000人程度の客席数
アリーナ席はあるけれど
(横アリではスタンドはアリーナ、アリーナはセンターという名称)
センターを囲むように薄い幕が張られている程度で
傍から見るとこじんまりとしている


トークショーは随分とまったりとした雰囲気
Ustreamで杏果が大人と話しているときは
なんだかいつも川上さんがすごく優しく話しているように感じるんだけど
この日のトークショーも大きな笑いが起きるというより
みんながニコニコしながら杏果を見守っている感じ


途中、「緑のサイリウムを持っている人」という声があり
会場の人が緑のサイリウム・ペンライトを挙げる
感覚的に1/3~半分ぐらいの人が緑を挙げる
正直、異常な数だ
自分の推し回を選べないこのAEイベントで、緑推しがたまたま集まったのか

違った

ボクはアリーナだったから一望できたけれど
着ている服の色は関係なかった
本当に色は無関係にたくさんの人が緑のライトを掲げている


こんなことがあるんだろうか
色キチガイどもが皆、杏果の演出を心待ちにしている
(ボクもペンラはないけど緑のバングルを買って身につけてた)
監督有安杏果の大仕事を成功させようとしている
会場が、本当に優しい色に包まれている

ボクたちは有安杏果を知っている
さっき書いたように、ボクらは杏果の演出を期待している
感動と喜びを与えてくれるものにしてくれると知っている

そして同時に
彼女が不安に押しつぶされそうになっていることも知っている
ファンの顔を思い浮かべながら
ああでもない、こうでもないと頭を悩ませて
「これがやりたい!」と思っても、本当に喜んでもらえるか
考え抜いたに違いないことも知っている

だからボクらは緑のライトでエールを送る
「杏果、大丈夫だよ、期待してるよ、精一杯声を出すよ」

ももクロの魅力は「人間力」だとはよく言われるけれど
それに皆が惹かれ、応えようとする愛のリングは
こんなにも美しい


さて「今回のテーマは」と聞かれ
「ちょっと、パクリなんですけど」と前置きをして
「ミスチルさんの『エソラ』という曲です」という

ボクはミスチルが好きなのですぐ曲が浮かんだ
「音楽で彩るのか」

エソラのサビはこうだ

メロディラインが放ったカラフルな魔法のフレーズ
輝きを撒き散らしては僕らに夢を見せる
明日へ羽ばたくために
過去から這い出すために
Oh Rock me baby tonight
ほらもっとボリュームを上げるんだ


杏果は「歌を聞かせたい」という
「音を感じてほしい」という

杏果は1月から喉を療養するために
各種イベントでも一切声を出すことがなかった
歌を歌える喜びはどれほどのものだっただろうか

西武での一流アーティストや生バンドとのコラボを果たし
今まで以上に魔法のような歌や音楽の力を
彼女自身が感じているのだろう
そして、彼女が指揮者となってそれを作ろうとしているのだとわかった


また、BGMまで含めてひとつの世界観を作ろうとしているらしい
「ニッポン万歳」の東北パートのコード進行(カノン進行)の曲を並べ
そこから一曲目につながるという

音楽は全然詳しくないけど
カノン進行ぐらいは聞いたことある
まぁ、聞いたことあるだけだけれども。
「なんか、ネットで見たことあるなぁ」ぐらいな感じ
だから、深くは考えないことにした

さぁ、杏果が退場するまで残り数秒となる
「めちゃめちゃ不安だし、緊張する」
と言い
「みなさん、私に勇気をください」と会場に呼びかける
そして退場と同時に流れるのがKANの『愛は勝つ』

心配ないからね 君の想いが
誰かに届く 明日がきっとある
どんなに困難で くじけそうでも
信じることさ 必ず最後に愛は勝つ


もうね、もう泣きそうだよ

そして「tommorow」やら「クリスマス・イブ」やら
おっさんをエモ殺す選曲が続く
客席からはあの(おぞましい)コール合戦は一切聞こえてこない
全員が流れる曲を聞いている
そこに込められた杏果の意思を聴いている

13:55頃、パッヘルベルの「カノン」がかかる
時間が近づき、徐々に音が大きくなる
同時に照明がフェイドアウトしていく
会場に響き渡り、最高潮に達したところで曲が終わる

そして聞こえてくる「銀紙飛行船」
明転
ステージに並ぶ5人
もうこの時点で、鳥肌が止まらない

そして、もちろんこの歌の歌いだしは杏果
ボクはそこにも彼女の意思を感じた
あの人に気を遣う杏果が
「自分がこのライブを引っ張るのだ」という意志を。



M1. 月と銀紙飛行船
M2. サラバ、愛しき悲しみたちよ
M3.BIONIC CHERRY
M4.空のカーテン


1曲目から打って変わって
ハードな曲調のサラバとBC
そこからスッと鎮まり「空のカーテン」


様々な曲調の歌を重ね、高低差を生み出していく
盛り上がる曲、バラードと乱高下し
セットリスト自体がまるで楽譜のように
弾むようなメロディラインが刻まれていく



MC


他の回のことは知らないけれど
この公演での回しはすべて杏果が行う
「やりたいことがあるから」と高速自己紹介
そして「次の曲は映像も残ってないからほとんどの人が知らないと思う」という。

ただ、クノのリストには載っているらしいので
この時点で「jaspar」かな?と思った

ここであーりんが
「(これからやるのは)ほとんど見たことないと思うけど、見たことあるって人ー?」
と挙手させる
意味分かんないけど皆手を挙げる
「皆知ってるんだ~」という茶番があって始まる


M5.Jasper


まぁ、そうですよね
皆知らない
まぁ、そうですよね
曲は木村カエラのだから知ってるけど
ももクロが歌ってるのは初めて
振りがかわいい曲だった

途中の間奏
中央の杏果が目をぎゅっとつむった満面の笑みで
小さいガッツポーズしながら腕震わせてる
うむ、全然説明できない
なんか、すっごい喜んでる感じのフリがあって、かわいかった



M6. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 
M7.M8.上球Maxx(「上球物語~Carpe diem~」&「Chai Maxx」)


いつものあーりんの煽りなく明転から、ジャーン、とチャイマが始まる

しかし、あれ、何だか遅い?
メンバーも歌がズレてて、なんかトラブルか?となる
しかしそのままサビに突入

ほーんきでほんきでほんきでほんきで! 生き抜くため脱太陽!人生 一度 carpe diem em em em!
 
一瞬何が起こったか分からない
けど、すぐに氷解
明らかにしてやったりの顔したメンバー


杏果やりやがった!


会場内のテンションが最高潮にぶち上がる!!
目まぐるしくチャイマと上球のサビがくるくると入れ替わる

上球のソロダンスはもちろん杏果
高速コマネチやってた

もうね、なんがずっと笑ってた
やられたわ、楽しすぎるわ
「おかわりちょうだい ChaiMaxx」で曲終わったあと
客席みんなニッコニコしてた
ボクの周りはみんな「すげえ!すげえ!」って言ってた


MC


メンバーが振りを忘れている「Jaspar」
そして「上球Maxx」を一週間で仕上げたという
そりゃそうだ、だってUstで急に決まったんだから


当たり前なんだけれど他のメンバーも自分の担当公演がある
でも、手を抜くわけがない

トークショーで
「やりたいことを全部入れたら、自分がやること忘れてて
ものすごい大変になって夏菜子に怒られた」
トークショー中も「たぶん、皆裏で練習してると思う」
と言っていた

手を抜かないからこそももクロなんだろうけれど
この突貫はみんな困っちゃうのも分かる


ちなみに「上球Maxxは元HMVの佐藤さんにお願いして作ってもらった」
って言ってたけど、終演後に両曲を作った横山さんが編曲したって知った
ってことは、佐藤さんがお願いして作ってもらったってことだ

これはすごいことだと思う
少女のひとつの発想を
(ネットでさんざん似ているとは言われてたから、そこから着想を得てるのは自明だけど)
1週間やそこらでプロが仕上げる
しかも横山さんは「本気で仕込みました」と呟いている

メンバーはもちろんだけど
佐藤さんも横山さんも、一切手を抜かない
大人たちの温かさというのもそうだけれど
翻ってこれも彼女たちの力だと感じる

彼女たちが本気だから、それに本気で応えようとする
手なんか抜けるわけがない
西武で夏菜子ちゃんが言っていた「仲間」ってこういうことなんだろう


ちなみに「Jaspar」でさっき書いたフリの前に
もぐらたたきみたいなフリがあって
それに成功した喜びだったらしい
詩織ちゃん発案で超かわいい喜びのポーズしてた

この「Jaspar」のフリに関しても
「初めて上手くいった」って言っていたので
いかにハードだったかがわかる

とにもかくにも「前半の山場が終わったね」と肩をなでおろす夏菜子ちゃんに
「や、まだまだこれからだから」と言う杏果

それに対して
「ホント、杏果ヤマばっかり作るよね、ヤマ監督!」

うん、かわいい


さて、MC終わりに
「今度はみんなのところに会いにいくかもしれません」
「その前に、笑顔になりましょう」
暗転


M9.ニッポン笑顔百景



ステージに正座して「笑顔百景」

食う寝るところに住むところ!

のあとの夏菜子ちゃんが全開の笑顔で
ゲッダーンみたいなフリをしてて
かわいすぎて心の失禁をした

しかし、この曲は間奏のフリがカッコいい、かわいい
それだけでなく、テーマが実にももクロらしい
今まであまりやっていなかったけれど、もったいないよなぁと思っていた

そうしたら今回のイベントでは5打数3安打
つい最近女川に行った彼女たちにとって
「日本を元気に」というこの曲はやはり想いが乗る曲なんだろう



M10.ももクロのニッポン万歳!


間髪入れず「ニッポン万歳」
このつながりのなんと美しいことか

女川のラジオで「どうでしたか、女川を見られて」と聞かれて言葉に詰まっていた
その「間」が、彼女たちの見たもの、感じたものを
実に雄弁に語っていたことを思い出した


東北パートを担当する杏果だからこそ
よりこの歌に乗せる想いが強いのは言うまでもない

ボクらはその想いを受け取る
会場内で爆発的に叫ばれる「大好きです!」
トロッコの上の彼女たちは、すごく優しい顔で手を振っていた

あと、詩織ちゃんが麦わら帽子かぶってほうき持ってた
ほうきでトロッコの上から下々の頭を撫でてらした
理由は多分ない
麦わらのしーちゃん超かわいい


M11.スターダストセレナーデ


ここで会場内を歩いてステージへ
5メートルぐらい先にいたけど
うん、ボクのところからはほぼ見えない
ももクロちゃんちっちゃい


M12.灰とダイヤモンド


再びステージに立つ5人
バラードのときは皆すごく真剣な顔で歌うけれど
れにちゃんのアルカイックスマイル
昇天してしまう

一緒にいない私たちなんて二度と
想像もできないよ
ぶつかりながらも ここにいる奇跡は
偶然じゃなく素敵な意味があるんだ



ここでいつも泣いてしまう
あーりんはいつもどの曲も「あーりん」なのに
ここの「ぶつかりながらも ここにいる奇跡は」
の歌い方はエモーショナルで右腕を振りながら歌う
こんなに感情を乗せて歌う佐々木彩夏さんはホントに美しい

そして

霧が晴れた向こう側
きれいごとだけじゃなかった
でも負けないよ
どんなすごい風や砂にまかれても


ここの歌詞の、現実を直視する強さ
そしてそれを象徴するような、ラストの杏果の力強い声
特にこの日の杏果の想いの乗せ方は圧巻だった
涙がボロボロ流れた
ひたすら強く、美しい



M13.ツヨクツヨク
M14.行くぜっ!怪盗少女



西武で間近でそのパフォーマンスを見て
星を継いだ「ツヨクツヨク」
本人から「ぜひ何万回も歌ってください」と言われたこの曲
うん、楽しかった
あんま覚えてない
タオルぶんぶん回してた
この曲についての思いはまた別の機会に

そして怪盗
うん、楽しかった
あんま覚えてない
周りが年齢層が高めの方が多かったからか
自分以外の口上が聞こえず
なんかずーっと叫んで頭のおかしいヒトみたいになってた
なってない


ツヨクツヨク終わって怪盗終わってみんなヘトヘト

そして暗転中に杏果の声
「次が最後の曲です、ありがとうのプレゼント」


M15. ありがとうのプレゼント


うおおおおおおお!!!!
ってなったね
声死んでるから叫ばないけど
詩織ちゃんの回でやったし
杏果の性格的に自分のソロをぶち込まないだろうって思ってたから
むしろここでありプレが来るのはちょっと意外だった

明転


5人が並んでる


ソロじゃない


「今日はみんなからの『ありがとうのプレゼント』を持って帰ってください」
「一緒に歌ってください」と杏果が言って歌が始まる

モニターには歌詞が表示され
パートごとにメンバーが交代交代に歌う


今、自分はものすごいものを目撃しているんじゃないだろうか


歌詞のとおりに、しっとりと丁寧に歌う杏果
それに対して我らが百田夏菜子様ですよ

強くなるのに必要なものって

を、感情を全身で爆発させるように歌う

杏果と夏菜子ちゃんはどちらも
強く感情を乗せて歌うタイプだと思うけれど
こんなにもはっきりと違いが見えるというのも面白い

そしてラスサビ前の間奏


「みなさんの声を聞かせてください。会場がひとつになりますように」
祈る杏果
もう涙が止まらない

ラスサビはメンバーはマイクを会場に向けて歌わない
笑顔で歌を聴いている
杏果も、一回も泣くことなく、ずっと、ずっと微笑んでいる

大丈夫、大丈夫 周りを見てよ
みんな独りじゃないね
ありがとう それだけで明日は変わる
だからいつも笑っていいたいね

いつまでもいつまでも ここにいたいな
夢を見せてあげたい
私からあなたへと 届けたいんだ
たくさんのありがとう



杏果ごめん、嗚咽で歌えない

いつまでもいつまでもここにいたいな
夢を見せてあげたい


ここのパートは特に杏果の本心に近い歌なんだといつも思っている

でも、ボクはここで嗚咽交じりに歌いながら
誰の気持ちを歌っていたのだろう
杏果の気持ちを、拙いながらも汲み取っていたのだろうか
いや、ボクは自分自身の想いとしてこのパートを歌った

こんな幸福な時間、場所にいつまでもいたい
皆で彼女たちの夢をかなえてあげたい

そして「たくさんのありがとう」を届けたい


こんなことは初めてだった
彼女たちの想いを斟酌して聴いていたけれど
その想いが自分の感情とぴったりシンクロした


「これがやりたかったんだ」と終わったあとに笑顔で話す杏果
杏果の「やりたかったこと」はボクらが「聴きたかったもの」だった
そして「伝えたかったもの」だった



もう、赤子のように泣き疲れた
赤っていい色

エンディングではけていく5人
そしてすぐさまアンコールがかかる
4000人とはいえ、バラバラのアンコール

なんだけど、一回止めたりしながら徐々に揃っていく
他の回はアンコール短かったらしいけれど
3分ぐらいはやっていたのだろうか
それが奏功したのもあるけれど、最後にはひとつに揃う

ホントに会場が温かい
杏果の回をちゃんと成功させてあげたい
そんな皆の想いに包まれている
想いが形になっていく

もしかしたら、と思った
「多くの人たちが経験していない
初期のももクロの現場はこうだったのかもしれない、と」
いや、でも規模が違う
4000人は現在の感覚では少ないけれど
みんなが意思統一してまとまるなんてありえない

だけれど「ありえない」が確かに「あった」
いつだって「ありえない」は「ある」には敵わない

メロディラインが放ったカラフルな魔法のフレーズ

これも杏果がかけた、音楽の魔法なのだろうか
杏果の作った「音を感じる」という世界に横アリが包まれた
これが杏果の作りたかった世界なのだとしたら
これ以上ないほど絶大な効果をもたらした


SE.OverTure
EN1. words of the mind –brandnew journey-


Overtureからのワーズ
さっきも書いたとおりボクの周りは年齢層が高かった
ボクの両隣が偶然どっちも緑推しだったんだけれど
そんなにハードに声を出す人はいなかった
でも、ここの杏果口上は信じられないぐらいデカイ声が出てた
びっくりした
緑推しにとってやっぱりワーズは特別なんだなぁ
アンコールからのOvertureからの七連杏果はもうね、死ぬよね


EN2.ワニとシャンプー


再びトロッコに乗ってのワニシャン
トロッコ乗るときだけまた詩織ちゃんが麦わら帽子かぶってる
あの仕様はなんだったんだろう

トロッコに乗ってて身体そらしてないから
夏菜子ちゃんの「はぁ~、終わんない!」がすっごい元気だった
終わんなくて良さそうな感じ出てた
超かわいかった


そしてトロッコからステージへ
明転すると、ステージ中央奥にはピアノが


EN3.白い風


ピアノ伴奏のみの「白い風」
思えばフォーク村から白秋で
アンプラグドという新境地に踏み出した
音楽というものにちゃんと向き合った

2011年の女祭りでは「多分そこ(歌)を求めてきている人はいないよね」
なんてことを言っていた
でも、誰もが認めるとおり驚異的に歌唱力はあがっている
沢山の人にリーチするようになり
沢山の人に求められるようになった

そして「音を感じる」というテーマを掲げて
ピアノ伴奏のみで、ごまかしのきかないバラードを歌う
いつの間にかこんなところまで来たのだなぁ
そんなことを思いながら、また泣いていた

アスファルト走り出した勇気で 出来るだけ遠くへ行けるように
キミに会えたこと 自分でいること その全てを抱きしめるよ


れにちゃんの優しく包むような声から始まるこのパート
そして突き抜けるように響くラストの杏果
もうこの辺りでペンライトが振れなくなった

そしてこの後の夏菜子ちゃんのソロ

ピアノ伴奏が止まる
音が完全に消える

そこに響くのは夏菜子ちゃんの歌声だけ

届け今胸でさけぶキモチ
言葉じゃ素直にはなれない
心にヒカリをくれたキミとならば
越えていくどんな今日も



ペンライトが振れないどころじゃない
立っていられなくなった
膝から崩れ落ちそうになった

本気の百田夏菜子の前では音楽すらフィルターになる
感情をむき出しで、苦しそうな顔を隠さず
全身を躍動させるように、だけど伸びやかにキモチを届ける

これは言葉じゃない
まさしく「胸でさけぶキモチ」だ
あまりにも美しく、はかなく、凛々しく響く

やっぱ百田さん、最強です



EN4.コノウタ


ラスト、コノウタ

「エソラ」はこう歌う

やがて音楽は鳴り止むと分かっていて
それでも僕らは今日を踊り続けてる




コノウタ 君に届け

昨年の七番勝負で「世界はももクロを必要としている」と言われ
未来を救う意味を持ったコノウタ

それはエソラゴトかもしれない
いつか音は鳴り止むのかもしれない

それでも全力少女たちは今日を踊り続ける

メロディラインが描いたカラフルな希望のフレーム
輝きを撒き散らしては僕らに夢を見せる


音楽で世界に五色の光を降り注ぎ
夢を見せ、希望を与えるために




さあ、こうして大団円で終了
もう、幸福感で満たされすぎててどうしていいか分からなかった
ただ、この公演に入れなかった人たち、特に杏果推しに
ボクが見たモノを伝えたかった

「あなたの推しはこんなに最高のステージを作った」
ってことを伝えたかった

最後の最後の瞬間まで、杏果はずーっと笑顔だった
「貴重な体験をさせてもらって」
が何回言っても「きしょうな体験」になってた、いつもの杏果だった

はけていくメンバーに対して
赤推しのボクが、そして推し色関係なくボクの周りの人は
「杏果ー!ありがとー!」と叫んでいた


ボクらと杏果の「ありがとうのプレゼント交換」は
そこにいた誰もを幸福にした


杏果、そしてももクロちゃん、最高のステージをありがとう