【埼玉】放射性物質輸送中の事故想定 安全確認や救出訓練
県警は三十一日、久喜市の圏央道で、放射性物質の輸送車などの多重衝突事故が起きたとの想定で、放射能漏れがないかなどの安全確認や負傷者救出の訓練を行った。県警によると、放射性物質の輸送中の事故を想定した訓練は全国初。 訓練には警察官や消防隊員、放射性物質輸送車会社員ら計約二百十五人が参加。白岡菖蒲インターチェンジで、車両十一台の玉突き事故が発生したと想定した。 事故に巻き込まれた放射性物質輸送車の社員が一一〇番後、輸送容器の目視や簡易線量計で放射能漏れの有無を確認。防護服に身を包んだ県警機動隊の専門部隊も線量計でチェックし、被ばくなどの危険がないと分かると、機動隊員と消防隊員らが事故車に取り残された人たちを救助していった。 訓練後、金山泰介県警本部長は「関係機関が総合力を発揮し、それぞれが役割を確実に果たした。極めて有意義な訓練だった」と評価した。(池田友次郎) PR情報
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