選挙:沖縄・名護市長選 辺野古移設反対、稲嶺市長出馬へ
毎日新聞 2013年05月25日 西部朝刊
沖縄県名護市の稲嶺進市長は来年年明けに予定される名護市長選に再選を目指して出馬する意向を固めた。27日にも市内で記者会見し、出馬表明する見通し。稲嶺氏は日米両政府が進める米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に反対している。
名護市議会(定数27、欠員1)の与党(3会派15人)議員が出馬を要請していた。与党議員によると、24日に稲嶺氏が「要請を受けたい」として27日に出馬表明する意向を伝えてきたという。
普天間移設は政府が3月に辺野古沿岸域の公有水面埋め立てを申請。沖縄県は8カ月から1年ほどかけて審査する見通し。仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が最終判断する前に市長選が実施されれば、市長選の結果が知事の判断に影響する可能性がある。
稲嶺氏は10年1月の市長選で普天間の県外移設を掲げて初当選した。移設を条件付きで容認する市議や地元経済界の一部は稲嶺氏の対抗馬擁立を目指して人選を進めている。