クールジャパン担当相が黒龍酒造を視察 日本酒の海外発信へ意欲
福井新聞ONLINE 4月15日(月)8時35分配信
稲田朋美クールジャパン戦略担当相は14日、福井県永平寺町の黒龍酒造を視察した。豊かな自然から生みだされる米や水を使った昔ながらの酒造りを学び「国酒である日本酒を世界に売り出していきたい」と意欲をみせた。
稲田担当相は、アニメやゲームをはじめとするコンテンツ、日本食など独自文化を海外に売り込む「クールジャパン戦略」の司令塔。近くまとめる海外への発信力強化策には日本酒も組み入れられる見通し。
蒸したお米のデンプンをコウジ菌が分解し、それを酵母がアルコールに変えて日本酒が出来上がる工程を視察。コウジ作りや酵母の培養には微妙な温度管理が必要で、水野直人社長は「人の手を入れて、夜も徹して作業しないと良いお酒にはならない」と説明した。
黒龍酒造では、地下約75メートルからくみ上げる白山山系の雪解け水を使用。稲田担当相も実際に口にし、日本酒のおいしさの一端に触れた。原酒も試飲した。
稲田担当相は「日本酒の伝統の源泉を見られたし、酒造りは大変な技術と分かった」と強調。クールジャパン戦略の大きな柱になるとし、酒蔵の雰囲気を含め、日本食などとパッケージにして海外に発信する考えを示した。
福井新聞社
最終更新:4月15日(月)8時35分