井川さん撃つ！高山、７番ＤＨで虎デビュー(2/3ページ)

神主打法の構えをする阪神・高山。手前はそれを真似している様子の和田監督＝甲子園(撮影・中川春佳)【拡大】

　ボールがひしゃげる。甲高い打球音が銀傘に跳ね返る。落合博満氏の現役時代を彷彿させる神主打法から鋭い当たりを連発した。高山が聖地に初見参。３１日のオリックスの先発が左腕の井川だと伝え聞くと、すぐさま目をぎらつかせた。

　「最初は左を打っていかないといけない。ベストを尽くしていきたい」

　２３日に西武からトレード移籍による入団会見を開いた。その際、「各球団の左のエース級投手から打ちたい」と宣言していた。早速、巡ってきたチャンス。「高山」の名を関西に轟かせるには格好の舞台が整った。

　「対戦はないですね。でも、真っすぐ、チェンジアップがよくて、角度がある感じです」

　元虎戦士とは、シーズンでの対戦はない。だが、ベンチから投げ込む姿を目に焼き付けてきた。脳裏にイメージはしっかりと描けている。２０１０年には１１６試合で打率・２９１、１１本塁打、４８打点をマークした実力者。新天地で返り咲く可能性は十分だ。

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