2014年W杯予選にコンフェデレーションズ杯と6月はサッカー日本代表の季節だが、19年W杯が日本で開催されるラグビーも日本代表戦が続く。27日に発表された19年W杯を成功に導くための大会ビジョンの真っ先に掲げられたのが「強い代表チーム」。名将エディ・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC=53)率いるジャパンは、その土台を築けるのか。
日本ラグビー協会会長で19年W杯組織委員会副会長の森喜朗氏(75=元首相)は「協会の考え方は、強いところにぶつけて、ぶつけて、強くする。ただ、情けない負け方をされるのも困る。勝つ、惜敗、惨敗ではメディアの扱いも違う」と語った。
6月8日(花園)と15日(秩父宮)にウェールズと対戦する日本代表に注文をつけたわけだ。11年W杯4強のウェールズは今年の6か国対抗で2連覇を達成した強豪。ファンは喜ぶマッチメークながら、惨敗したら日本ラグビーのイメージダウンにもなりかねない。
19年W杯大会ビジョンは、組織委がファンや関係者ら約3500人に行った意識調査を基に策定された。4つの柱からなり、第1が「『強いニッポン』で世界の人々をおもてなししよう」。日本は過去7回のW杯すべてに出場しているものの、勝ったのは1991年のジンバブエ戦のみで、通算1勝21敗2分け。19年はベスト8を目標に掲げるだけに、第1の柱の達成は容易ではない。
オーストラリアのHCとして03年W杯準優勝、南アフリカのアドバイザーとして07年大会制覇に貢献したエディ氏の任期は15年W杯まででその後は未定だが、現代表の強化が19年のチームの土台となる。
6月はパシフィック・ネーションズ杯でフィジー(1日)、カナダ(19日)、米国(23日)と対戦する。世界ランキング15位の日本に対し、3チームはその前後。11月には同10位のスコットランドにアウェーで対する。
先週の25日には横浜で同11位のトンガに17―27で敗れた。かつては日本とほぼ互角だった相手だが「ここ数年で力の差がついた」(森氏)。ともに観戦した御手洗冨士夫組織委会長(77=前経団連会長)は、3トライを取られる前半の試合ぶりに「何をあんなにモタモタしている」と森氏に指摘したという。この試合の観客は5598人。ファン拡大も課題だ。
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